「貧困の連鎖」と「待機児童問題」
日本時間の本日夜からアメリカの中間選挙の投票が始まります。
他国の話とはいえ、少なからず日本の市場にも影響するでしょう。
この選挙でアメリカの上院の議席の1/3、下院は全議席が改選されます。
トランプ大統領の4年の任期のちょうど中間地点に行われるということもあり、今後のアメリカの動向を図る指標になるとも言われています。
現在の状況はトランプ大統領の所属する共和党と民主党で接戦が報じられています。
2年前の大統領選の時は当初の予想を覆し、トランプが当選し、市場は大混乱を起こしました。
その経験もあり、報道では今のところ上院で共和党、下院では民主党がやや優勢としていますが、断定的な判断はされていません。
では、この選挙で市場にはどのような影響があるのでしょうか。
足元でアメリカの景気は悪くないようです。
中国との貿易戦争も懸念されますが、過熱感は少し和らいでいるように感じます。
仮に、上下院とも共和党になると現政権は「信任を受けた」と判断し、再び過熱するリスクがあります。
一方、下院を民主党が過半数確保するとねじれ状態になり、今後、過激な政策は打てなくなると考えられます。
メキシコとの国境に向かって「キャラバン」と言われる移民の集団が向かっていることは共和党には追い風です。
(なぜこのタイミングで、と思うほど共和党にとっては有利な条件です)
とはいえ、アメリカは移民の国です。
さまざまな宗教や人種を抱え、人種差別ギリギリの政策や言動は国内で敵・味方を作り、治安の悪化なども懸念されます。
選挙の結果がどのようになっても今後のアメリカの景気や治安には不安定な要素が残ることになりそうです。
トランプ政権になってから金融業界には規制緩和が進んだといわれます。
今後もトランプ政権が安泰だとすれば、アメリカ経済には追い風になるのではないか。
今回の選挙はそのバロメーターになるでしょう。
結論は、どう影響するかはっきりしません。
上下院とも共和党がとれば今後、年末あるいは来年にかけて株価も上昇しそうに思います。
片方だけでもあまり大きな影響はなさそうです。
仮に両院とも民主党になるようだと市場は少し混乱しそうです。