働き方改革の行方2
この週末、葬儀に参列いたしました。
亡くなられたのは私の弟の奥さんのお父様。69歳という若さでした。
3年ほど前に癌を宣告され、抗がん剤治療を続けながらも仕事をされていたそうです。
入院してからは1,2ヵ月。
最近までお仕事を続けられていたこともあり、遺されたご家族にとっては、きっと回復するだろうと望みを託していた中でしたので、その悲しみは察するに余りあります。
闘病期間は3年くらいですが、亡くなられたお父様にとっては、闘病し始めてから自らの死のことを考えるのは難しかっただろうと思います。
何とか回復しようとご本人が気を張っている中で、自らの命が尽きた後の事を考えるのは矛盾があるのだろうと思います。
現在、自宅をリフォーム中で、退院・回復後もその家で奥様と一緒にお過ごしになられ、時折やってくる子供夫婦、孫たちとの時間を楽しまれようとお考えだったことも想像に難くありません。
ご葬儀は身内を中心に執り行われましたが、ご本人が広島カープの大ファンだったとのことで祭壇には葬儀では珍しい赤い花、バラなども添えられ華やかでした。
5人のお孫さん(うち3人は私の弟の子です)はまだ一番上が小学校3年生。
葬儀というものの持つ意味や、人が亡くなるということにまだ理解が及ばないところもあるようでしたが、こうして、人の死を身近に感じる機会はそう多いものではありません。
小学生にもなれば、きっとおじいちゃんの記憶も残ることでしょう。
葬儀で流される涙に故人からの奥様、ご家族への愛情が溢れていたことを改めて知ると同時に、残された奥様やご家族の故人への思い、愛が非常に強かったことも感じました。
謹んでお悔やみを申し上げますとともに、故人の安らかなるご永眠を心よりお祈り申し上げます。
私のような仕事をしていると、相続のことやご遺族のこれからの生活のことを考えてしまいます。
また、生前から自分がいなくなった後のことをご本人が考えるということ難しいとあらためて思います。
特に病に侵されてから考えるのは難しいでしょう。
それだけに、生前、元気なうちからできる準備をしておくことが大切だと強く感じます。
人の死は悲しいものです。しかし、いつか必ず訪れるものでもあります。
どう生きたか、はどう終わるかということだと思います。
葬儀に参列し、「カッコいい旦那様、お父さんだったんだな。」そう思いました。
安らかにお眠りください。