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衣笠詠子

生徒の「もっと深く知りたい」に応える箏と三味線の師範

衣笠詠子(きぬがさえいこ) / 箏・三味線の師範

詠の会(ながめのかい)

衣笠詠子プロのご紹介

山田流箏曲の師範、研究者として、歴史から学べる箏と三味線の個人レッスンを展開(2/3)

衣笠詠子 きぬがさえいこ

箏曲の歴史にひかれた子ども時代。探求心に導かれて箏曲家に、そして研究者に

 箏曲家としての自身を「音に対する感性より頭で考えて演奏するタイプ」と分析する衣笠さん。曲の解釈が分からないときは、作詞作曲者の意図や時代的背景などを探り、答えに近づけると大きな喜びを感じると言います。
 「『知りたい』という気持ちが強いのは幼い頃からで、遊んでいる最中に指についた虫を徹底的に調べたことも。10歳で箏曲を習い始めると、脈々と紡がれる歴史に興味を持ちました」

 今の道に進むきっかけとなったのは、高校時代の歌舞伎鑑賞。「大胆な舞いと繊細な情感が絡み合う世界に衝撃を受け、同時に『なぜ男性だけ?』『なぜこんなに分かりにくい言葉を使うの?』と多くの疑問を持ちました。生来の探求心に火がつき、自分にできることで答えを追求してみようと、より箏曲に打ち込むようになったんです」

 大学は、師事していた故・京極優一氏が教べんを執る岡山県の音楽大学に進学。卒業後、生まれ育った東京に帰郷し、プロの箏曲家として演奏活動を始めます。「詠の会」を立ち上げて弟子の指導に当たる傍ら、都立高校の専任講師に着任し、国際イベントで奏者を務めるなど活躍の場を広げていきます。

 その後、もっと深く勉強したいという思いから、東京藝術大学大学院に入学。箏曲山田流修士課程を経て、博士後期課程で音楽文化学を専攻、楽譜の研究を続けています。
 「20年以上前に譲り受けて家で眠っていた古い楽譜が貴重な資料と分かったり、学内コンペ『奏楽堂企画』で最優秀賞を受賞し学生仲間と明治時代の原譜から復曲を実現したりと、実り多い日々を過ごしています」

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