金相場価格デイリーコメント週間まとめ(3/31〜4/4)

水野崇

水野崇

テーマ:金相場価格

ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週(3/31〜4/4)のデイリーコメント



■4月4日(金) 9:00

金価格 15,983 円(前日比 -402円)※1g

2025年4月3日(木)のNY金先物は反落となりました。トランプ米大統領の相互関税発表を受けて、中国や欧州連合(EU)などは対抗措置を示唆するなど、世界的な貿易戦争の激化に対する警戒感が広がっています。ここまで堅調に推移してきた金相場ですが、この日は投資家のリスク回避姿勢が強まり売り優勢に。米国経済の減速懸念が拡大しており、NYダウやS&P500などの株式指数は大幅続落。世界経済全体への悪影響も懸念され、日本や欧州の株式市場も大幅下落し世界同時株安の様相です。外国為替市場では円買いドル売りが続き、ドル円は2024年10月上旬以来となる、一時1ドル=145円台前半をつけました。トランプ関税の報道内容次第で振られやすいマーケット環境が続きます。


■4月3日(木) 9:00

金価格 16,385 円(前日比 -23円)※1g

2025年4月2日(水)のNY金先物は反発となりました。最注目だった米国の相互関税政策が発表され、全貿易相手国に対して一律10%、中国には34%、欧州連合(EU)には20%、日本には24%と、国ごとに異なる関税率が示されました。10%関税は5日(土)、日本を含む上乗せ関税分は9日(水)に発動される予定。トランプ関税発表後のマーケットはネガティブサプライズと受け止め、株式市場では大幅下落、外国為替市場ではドル売り、金相場は大きく上昇で反応しました。日本時間深夜から早朝にかけての日経225先物が、相互関税発表後から2,000円を超える値幅で下落に転じており、3日(木)の日本の株式市場も大荒れとなることが予想されます。2月以降の日経平均株価は下落トレンドで推移しており、2024年8月の歴史的な大暴落相場の水準が直近の下値目処。投資家には冷静な判断が求められます。


■4月2日(水) 9:00

金価格 16,408 円(前日比 -28円)※1g

2025年4月1日(火)のNY金先物は反落となりました。相互関税政策の発表を控え、安全資産としての買いが一巡した後は、連日で過去最高値を更新していることから次第に利食い売りが優勢に。前日比マイナス圏で終了しています。トランプ米政権の相互関税はすべての国からの輸入品が対象となる見通しも、国ごとに異なる関税率の適用や一部の国のみに関税を課す案など、さまざまな可能性が伝えられています。市場では、関税対象国の対抗措置も警戒されており、相互関税に関する報道によって金は買われやすい相場環境が続きます。国内金価格は16,000円台中盤で推移し、上昇ペースを早める展開です。


■4月1日(火) 9:00

金価格 16,436 円(前日比 +273円)※1g

2025年3月31日(月)のNY金先物は続伸し、3営業日連続の値上がりとなりました。トランプ米大統領が4月2日(水)に相互関税政策を発表予定。市場では、トランプ関税発表後の各国の報復措置が警戒されており、貿易戦争の激化など今後の不透明感が安全資産として金の需要を一層高め、金相場は連日で過去最高値を更新しています。前日大幅下落となった日米の株式市場は、値頃感から下値ではリバウンド買いが入り反発。外国為替市場でドル円は、一時1ドル=148円台中盤をつけるもすぐに切り返し、150円ちょうど近辺に戻して推移。国内金価格はドル建て金価格の高値更新とドル円の円安推移によって、上昇トレンドを継続しながら過去最高値を更新しています。


■3月31日(月) 9:00

金価格 16,163 円(前日比 -66円)※1g

2025年3月28日(金)のNY金先物は続伸となり、連日で過去最高値を更新しました。発表された米個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想と一致。トランプ米大統領の高関税政策が物価を押し上げ、インフレ高止まりを示していることが金相場の買い材料となっています。また、この日はイスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南部で空爆を実施。これを受けて市場では地政学的リスクが意識され、安全資産への資金シフトの動きも見られました。世界的に貿易摩擦が激化する様相を呈しており、金相場は足元で上値ピッチを早める展開です。反対に、日米の株式市場にとって米国の自動車25%関税は悪材料視され、やや大きめの下落幅で週末の取引を終了しました。日経平均株価をテクニカルで見ると、レンジ相場を下放れする可能性を示唆。金相場は買いを集めやすい状況にあることから、16,000円超えした国内金価格の今後の推移も期待されます。


【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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