好感を持たれる会話術⑤ 〜口癖はほどほどに〜
アナウンサーがインタビューの際、使うテクニックの一つに【オウム返し】があります。
この【オウム返し】・・・会話術として大いに役立ちますので、今日はそのお話です。
先日、コーチングのプロのセミナーに参加したところ、コーチングのスキルの一つとしても【オウム返し】が活用されていました。
私の周りには、アナウンサーからコーチングの講師に転身された方が何人かいらして、アナウンサーとコーチングの相性が良さそうなことはおぼろ気に分かっていましたが、今回参加して、私なりに感じたところでは、【相手の話にじっくり耳を傾ける仕事である】という点が共通しています。
この日は、二人一組で、【3年先、10年先の目標】をテーマに、話し手と聴き手の両方を体験。
聴き手に回った時には、【キーワードをオウム返しにする】【最後に、励ます】などのお約束を守るよう指示が出ました。
私が、アナウンサーとして、相手の【キーワード】【キーフレーズ】を【オウム返し】にする時に意識しているのは、ラジオやテレビの向こうにいる受け手(聴き手、リスナー)です。
今、自分がインタビューしている話し手の最も仰りたいこと・・・つまり【キーワード】【キーフレーズ】をキチンとリスナーにお届けしたいという気持ちが強く働いています。
でも、それによって、話し手も、次第に興に乗って来るという経験もしていました。
つまり、リスナーを意識していた【オウム返し】は、同時に、話し手に【あなたのお話を真剣に聴いていますよ】というシグナルにもなっているのですね。
だから、話し手は、更に熱心にお話をしてくれるのです。
それと同時に、【オウム返し】が話し手に与えるもう一つの利点として、自分にとっての【キーワード】【キーフレーズ】を【オウム返し】にされると、頭の中で自分の話の要点が、整理され、まとまっていき、自分のなすべきことが明確になってくるという効果があります。
その結果・・・【この人と話せてよかった】と、あなたに対する好印象に繋がるのではないかと思うのです。
【人と何を話していいか分からない】【人と話が弾まない】という方は、まず相手の話をよく聞いて、【キーワード】を【オウム返し】することから始めてみては如何ですか?