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●廃物を活かしたPOP広告

安達昌人

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テーマ:POP素材に廃物を利用

●POPの素材に廃物を利用

「廃物」とは一般に、使用済みで用いられなくなったもの、役に立たなくなったもののことです。一方、「廃棄物」という言葉は、今や「放射性廃棄物」といったように、今日の先進産業によって生じた、健康や生活環境に影響を及ぼす汚染物などの物騒なイメージを想起させます。
ここでは、身の回りの要らなくなった安全な廃物を再利用して、POP広告のデザインに活用してみたいと思います。いわば、ちょっとしたリサイクル・リユースというわけ。POP広告には、こうした遊びの感覚が活かされてもよいでしょう。利用できる廃物は数限りなくありますが、ここでは、その一例を紹介してみましょう。

◆発泡スチロールを利用

家電製品などの梱包材として使われている発泡スチロール。合成樹脂素材の一つで、気泡を含ませて硬化させたポリスチレンです。軽量で断熱性に優れ、弾力性があって衝撃吸収性に優れているために、保護材として使われます。スチレンボードにピンクのラシャ紙を貼り、熱線カッターで切り抜いた発泡スチロールを貼り付けつけました

◆食品パックのトレイを利用

惣菜の容器などで使われる発泡スチロールのトレイ。最近は燃えるゴミとして処理されます。カッターナイフやハサミを使って切り貼りし、魚やカニ、てんとう虫などを工作しました。文字は筆にポスターカラー、クレヨンなどで書きこんだもの。ボンドで貼り合わせますが、レモン汁でもくっつくようです。

◆ワインのコルク栓を利用

ワインの瓶に使われるコルク栓。コルクガシの樹皮によるコルクは、空気を良く含んで弾力性、保温性に富み、打ち抜いて作られたコルク栓は、ワインの熟成に適しています。銘品のワインのコルク栓には、焼印が捺されます。これをカッターナイフで縦半分に割り、「秋」の文字を作って、雰囲気づくりを図りました。

◆毛糸の残り屑を利用

手芸用品の毛糸の残り屑を利用して、ボンドで紙面に貼りつけ、ブドウや魚のイラストにしました。空間に文字を書きこんで、味覚の秋のPOP広告の出来上がりです。

◆キッチン用布巾を利用

キッチン用の布タオルが汚れて捨てる際に、その一部をハサミで切って貼りつけたもの。ちょうど赤と緑がクリスマスのカラー。星とリボンはカラーペーパー製。コラージュ(フランス語で「貼り合わせ」の意)は本来、ピカソやブラックが創始した近代絵画技法ですが、すでにかなり以前から、POP広告に取り入れられています。




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安達昌人
専門家

安達昌人(商品企画)

東京販促実践研究所

POP広告・チラシ・DM作成からディスプレイなど、基礎から応用まで実習指導。セミナーや実地指導により店舗の販売員、メーカー・問屋の営業マンの販促スキルと企画力を高めて、売れる商品・売れる店作りを図る。

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