M&A市場のリアル ~「うちは売れるほどじゃない」と諦める前に~
M&Aの「お見合い」って何をするの?
社長同士が最初に見ている『数字以外のところ』
1. トップ面談に対する「よくある誤解」
「広い会議室で、お堅いスーツを着た人たちに囲まれて、決算書の内容を厳しく問い詰められるんじゃないか……」
「面接試験のように、上から目線で値踏みされるのではないか……」
M&Aの「トップ面談」と聞くと、そんな風に身構えてしまう方がとても多いのですが、実態は全く違います。
初めて顔を合わせる場は、驚くほど温和で、なごやかな雰囲気で進められます。
2. 「品定め」の場所ではない。なごやかな「お茶会」のリアル
トップ面談の目的は、会社の売買価格を決めることではありません。
具体的な条件交渉は、私たちのような専門家が裏側ですべて行います。
では、社長同士が集まって何をするのかというと、
「お互いの人柄を知り、想いを確かめ合うこと」
ただそれだけです。
ホテルのラウンジや落ち着いた会議室で、お茶を飲みながら、お互いの「創業の苦労話」や「仕事へのこだわり」を語り合います。
会話を重ねるうちに張り詰めていた空気がフッと緩み、お互いの笑顔が増えていくのがリアルな光景です。
3. 面談の席で、社長同士が最初に見ている「数字以外のところ」
買い手企業の社長や幹部は、面談に来る前に決算書などの「数字」にはすべて目を通しています。
面談の席で、彼らが本当に見ているのは「数字に表れない価値」です。
- 「この社長が育てた社員さんたちなら、きっと誠実に働いてくれる」という信頼感
- 「この会社が大切にしてきた社風は、うちの組織と馴染むだろうか」という相性
- 「この社長が命をかけて守ってきた看板を、私たちが引き継ぎたい」と思えるかどうかのリスペクト
前回の事例で上場企業が熱烈なプレゼンをしたのも、面談を通じて社長の想いに心から惚れ込んだからに他なりません。
4. 私たちの役割は、企業と企業を繋ぐ最高の「仲人(なこうど)」
M&Aは、よく「結婚」に例えられます。
条件(年収や外見=売上や規模)だけでお相手を選んでも、価値観が合わなければ、結婚した後にすれ違ってしまいますよね。
私たちのような事業承継のプロが間に入る最大の意味は、単に契約書を作ることではありません。
事前に双方の「想い」や「社風」をしっかりとリサーチし、「このお二人なら、きっと響き合うはずだ」という最高の組み合わせを見つけ出す「仲人」の役割を果たすことです。
ですから、社長様が面談の席で格好をつける必要は一切ありません。ありのままの想いを語っていただくだけで良いのです。
5. まとめ:まずは「どんな相手が良いか」を妄想することから
「いざとなったら、自分も素敵なお相手とお茶を飲むんだな」と思うと、M&Aや事業承継という言葉が、少し身近に、そして温かいものに感じられませんか?
「もし、うちの会社を次の世代に託すなら、どんな人(企業)がいいだろう?」
まずは、そんな楽しい妄想から始めてみてください。
「こんな相手、本当にいるのかな?」と思ったら、いつでも私に声をかけてください。
あなたの会社の「想い」に100%応えてくれる最高のパートナーを、一緒に探していきましょう。


