日本舞踊のいろは 〜舞台で踊ること〜 おじぎや体幹、力を発揮できるようになります!
《日本の舞踊》
日本舞踊は日本の舞踊でありながら、観たことのない方が多いと思います。
私は沢山の方へ日本舞踊を観て、身近に感じてほしいと活動しています。
今はコロナ禍で難しいことも多いのですが、町田市の施設で小学生から高校生まで教えて十年を過ぎています。近隣小学校の放課後教室も十年を過ぎています。
《深い息》
日本舞踊を踊るにあたり大切なことは息です。お扇子を開く時も深い息を吸い込み吐きながら開くのです。伸びる時には息を吸い込み、お扇子を流したり下ろしたりする際には息を吐き尽くすのです。日常では忙しく時間に追われる中で、息が浅くなることもしばしばです。日本舞踊を踊る時にはゆったりとした息をするので、踊った後はリフレッシュした気分にな流ことが多いようです。
《すり足》
歩きはすり足です。すり足で体を振らないように、体の中心部を意識しながら前に進みます。体のバランスが大切になります。
《腰を入れる》
おへそ辺りの丹田を意識しながら、地面へ向かい腰を落とします。一回りする際にもバレエが足の先で回ることに比べると、しっかりと足を地面につけて面で回ります。
《内腿の筋肉》
日本舞踊を踊ると、内腿の筋肉が自然とつくと言われています。実際に整体に通うと、何かしていますか?と聞かれることが多いです。筋肉が体を支えてくれているように感じます。
《健康になります》
弟子がよく報告してくれます。
扁平足がいつの間にか治りました。
猫背が治りました。
忙しい中に、踊ることですっきりします。
リフレッシュでします。
立ち上がる時にふらふらしなくなりました。
腕がしっかりと上がるようになりました。
基礎体力がつきました。
《心身ともに》
沢山の嬉しい報告の中でも注目したいのは、心身ともにという点と感じます。
体を鍛える方法は沢山あると思いますが、日本舞踊では体だけではなく心も健康になります。
長唄、清元、常磐津などの曲に合わせて、リズム(間と言います)に合わせて、唄の歌詞を聞きながら踊ります。踊り終えると、自分が踊る様子を見るように譜を書きます。この際には頭の右脳と左脳がフル回転します。
《疲れた時にも》
仕事で疲れた方も、勉強に疲れた学生も、踊り終わると体は疲れているはずですが、すっきりとした顔をします。きっと有酸素運動で、筋肉も気持ちよいほどに疲れ、深い息で頭がすっきりとするのだと思います。
《着付け》
日本舞踊を習うことで、いつの間にか着物が自分で着られるようになります。小学生で浴衣と半幅帯、中学生で名古屋帯、その後はおさらい会の着付けまで出来るようになります。
《美しい所作》
着物姿で物を拾う時に、いつの間にか腰を落として拾えるようになっています。
手で人を指す時に、一本指ではなく四本指(手のひら)で指すことができます。
どれも古く日本で着物を着ていた時には当たり前だった所作が、いつも間にか身につきます。
《日本舞踊》
日本舞踊を踊ることは、着物を着て帯を結び、曲に合わせて踊ることにもあります。
日本のことがわかると、日本の良いところも感じることができることと思います。