■シリーズ/狭小敷地の土地選びのコツ - 2
この写真はアメリカ/シカゴの郊外・・オークパークという高級住宅街です。フランクライド・ライトが設計した住宅も点在しています。
前回、シリーズ「住宅と庭」の話-3(農村住宅)にて都市化される農村住宅に塀が必要になって来た!とお話ししましたが・・・ここには塀がありません!!
道路からは塀もフェンスもなく美しく植栽されています。
ずっと以前、・・・建て主の奥様と住宅プランの相談をしていました。プランもほぼ決まり、ところで・・・塀はどんな感じにしましょうか?・・・と私が問いかけますと・・・「塀なんか要らないわ・・道路からすぐに芝生が続いて・・玄関までオープンでいいじゃない!」
ご主人の仕事の関係で10年ほど海外生活をされた方です。塀などにこだわりはないのでしょう。
家の廻りに「塀」など作らず、街並みの環境に貢献する方が意義があると言われ、もっともな事だとその時は納得し引き上げてきました。・・ところがしばらく経っても何か割り切れない気持ちが頭に残っていました。
「塀」って何だろう?・・それまで住宅を作る度、当然のように塀を作ってきました。これまでに何百メートル造ったことでしょう。
「日本人」と「塀」の間には何か特別な関係があるような気がしました。
・・・「塀」って・・いったい何だろう!!