輝け!なないろのこどもたち~観察だいすき!まじめでていねいな はかせくん
一般的に発達特性や発達障害という言葉が使われるとき、多くの方にとってそれが「あってはならないもの」として受け止められてしまう現在の社会の風潮が、私には残念で仕方ありません。
発達特性は、濃淡はあれど、誰にでもあるものです。かかわり方次第で長所にもなれば、短所にもなってしまうものだからこそ、良い面に目を向けて、素晴らしい個性として育ててあげたいですよね。
私は様々な発達特性のあるこどもたちを「なないろのこどもたち」として表現し、それぞれの良いところや苦手なところ、長所を活かした育て方や関わり方についてお伝えしています。何でも一番が大好きでルールを破ることは許せない「いっくん」や、空想が大好きでうっかり人の話を聞き逃してしまう「ゆめちゃん」、楽しいことが大好きでいつも動き回っている「こうちゃん」…、みなさんの周りにもいませんか?
本日は、本当はみんなと仲良くしたいと思っている「あいちゃん」についてご紹介します。
あいちゃんのいいところ
- 本当はみんなと仲良くしたいと思っている
- 自分より小さな子にはやさしい
- 自分の気持ちに正直
あいちゃんの苦手なところ
- いつもさみしくて、大切にしてくれる人を探している
- さみしくてつらくなると、自分やお友だちを傷つけてしまう
- 自分で自分を大切にする気持ちが低く、不安で自信がない
こんなふうに育てよう!
あいちゃんは、家族から十分な愛情を受けられず、愛情不足の状態です。家族とのあたたかな関係性がないため、大切にすべきお友だちや自分を傷つけることで人間関係をつくろうとしてしまいます。友達になりたいと思うほど、自分を見てほしくて相手を傷つけてしまうのです。
あいちゃんがイライラしているときは、そっと見守ってあげましょう。自分の役割を見つけられると、自信がついて安定してきます。