輝け!なないろのこどもたち~遊ぶのだいすき!好奇心いっぱいのこうちゃん
一般的に発達特性や発達障害という言葉が使われるとき、多くの方にとってそれが「あってはならないもの」として受け止められてしまう現在の社会の風潮が、私には残念で仕方ありません。
発達特性は、濃淡はあれど、誰にでもあるものです。かかわり方次第で長所にもなれば、短所にもなってしまうものだからこそ、良い面に目を向けて、素晴らしい個性として育ててあげたいですよね。
私は様々な発達特性のあるこどもたちを「なないろのこどもたち」として表現し、それぞれの良いところや苦手なところ、長所を活かした育て方や関わり方についてお伝えしています。何でも一番が大好きでルールを破ることは許せない「いっくん」や、空想が大好きでうっかり人の話を聞き逃してしまう「ゆめちゃん」、楽しいことが大好きでいつも動き回っている「こうちゃん」…、みなさんの周りにもいませんか?
本日は、みんなのことが大好きで、おっとりニコニコな「おおくん」についてご紹介します。
おおくんのいいところ
- 感受性が高く、人の気持ちに敏感
- さみしい子を見るとそばで寄り添ってくれる
- 表情や動きで伝えることが得意
おおくんの苦手なところ
- 何をするにもゆっくりで、時間がかかる
- 上手にお話しができない
- 運動が苦手で、足も遅い
こんなふうに育てよう!
おおくんは、いつもおおらかな笑顔でみんなをあたたかい気持ちにさせてくれる才能の持ち主。
全体的に発達がゆっくりで、一つひとつの動作に時間がかかるので、お友だちに「はやくして」と言われると悲しい気持ちになってしまいます。
言葉の説明だけだとおおくんには分かりにくいことがあるので、絵や動作で説明してあげるとよいですよ。心にゆとりを持ち、やさしい気持ちで声をかけてあげましょう。