庭石、外壁、塀などでよく使われる大谷石の特徴
大谷石は柔らかい石材である
大谷石は大理石や御影石に比べると加工がしやすい石です。加えて、防火性、防湿性もあり、古くから石蔵や塀、外壁などにも使われてきた石材です。
加工がしやすいということは柔らかいということであり、他の石に比べると風化や腐食が早いという言い方もできます。
あくまでも石なので、数年で補修が必要になることはありませんが、数十年経てば風化や腐食が進み補修などが必要になる場合もあるのです。風化や腐食が進んでしまうと、大谷石の表面はだんだんと剥がれて、ポロポロと欠けていってしまうのです。
そこでまずは、風化、腐食の対策として、表面の強化をするという方法があります。最近では表面強化剤などが販売されています。
表面を強化コートする際に気をつけておきたいこと
風化や腐食を抑えるためには、大谷石の塀などを作った時に、最初に表面コートをするのがベストです。建ててしばらくしてから表面コートをする場合には、きちんと綺麗に掃除をしてからコートを塗る必要があります。
大谷石の掃除としては高圧洗浄機で洗うのが一般的です。とはいえ、圧力をかけ過ぎると割れることもありますので、十分に注意しましょう。
強化コート剤はネットやホームセンターなどでも販売されており、自分でコートする人も多くいます。
自分で強化コートを塗るのであれば隙間なく綺麗に塗ることが大切です。もちろん、業者にお願いするのも手ですが、丁寧にやれば誰にでもできる作業ですので、購入した強化コートの説明をよく読んで自分でやってみるのはいかがでしょうか。
風化、腐食してしまったものを補修や修理するには
激しく風化、腐食してしまったものは、一度業者に見てもらうことをオススメします。
というのも、激しく風化、腐食してしまった場合、塀や柵自体が傾いてしまっている可能性もあるからです。傾いたまま補修しても、倒れたりして大きな事故につながりかねません。
張り替えだけで大丈夫なのか、積み替えが必要なのかなどは素人では判断がしにくい部分ですので、専門家に見てもらうことも大切です。
また、張り替えや積み替えまでは必要のない補修であれば、モルタルなどで補修することも可能です。しかし、綺麗な仕上がりにするには慣れない人には難しいので、目立つ部分を補修する場合には業者さんにお願いしてしまうのも一つの方法でしょう。
表面を強化するコートも経年劣化するものです。できれば、数年に一度掃除をしてかけ直すことも、長く綺麗に保つためには必要だと知っておきましょう。