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コラム

庭石、外壁、塀などでよく使われる大谷石の特徴

2015年9月18日

テーマ:大谷石

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 大谷石

大谷石を知っていますか?

大谷石という石材の名前を聞いたことがあるでしょうか。栃木県宇都宮市大谷町で採掘されており、火山灰や砂礫が固まったものと言われています。

大谷石は耐火性に優れており、重量が軽く、加工がしやすいという特徴により、昔から庭石や外壁、塀などに使われています。また、防湿性にも優れていることから、米などの石蔵の建材としても長年使われてきました。蓄熱性も高く、最近ではパン釜やピザ釜にも用いられています。

掘り出したばかりの時は薄い青緑色をしていますが、時間が経つにつれて白っぽくなっていきます。また小さな穴が多数空いており、そこにミソと呼ばれる茶色の模様が付いているのが特徴です。

宇都宮市大谷町には大谷資料館があり、大谷石を採掘してきた歴史や採掘場の様子を見ることができます。その採掘場跡では映画の撮影やコンサートなども行われており、大谷石と採掘場の美しさを感じることができます。

柔らかい大谷石は長持ちしない?

石としては柔らかく加工がしやすい大谷石ですが、柔らかいということは壊れやすいのではないかと思うかもしれません。大谷石といっても、硬度や色なども場所によって少しずつ異なりますが、ちょっとの衝撃では壊れることはありません。

大谷石は屋外で使用されることが多く、雨風にさらされることになりますので、経年劣化や変色も他の石と同様に避けられません。

御影石のような硬い石に比べれば劣化は早いですが、1932年に建てられ、現存する国内最大の大谷石建造物である宇都宮カトリック教会は今も美しい姿を保っています。劣化をするといっても、数十年単位での話ですので気にしすぎる必要はないでしょう。

大谷石は手に入れやすい価格なので、壊れた時にも購入しやすいというのもポイントが高い所です。

大谷石を使うときの諸注意

大谷石は穴が空いていることから、引っかかる可能性があるので、以前はあまり床材などには使われませんでしたが、最近では薄く加工されて床材としても使われるようになってきました。

小さな穴が空いていることには変わりないので、靴下などが引っかかったりする可能性があります。また、大谷石特有の模様であるミソが色移りする場合もあるようです。

大谷石は掘り出したばかりだと薄い青緑をしていますが、年月が経つにつれて白へと少しずつ色が変わる様子も楽しめる建材です。また、汚れても高圧洗浄機で洗うこともできるので、掃除がしやすいというメリットもあります。
とはいえ、柔らかい石材ですので硬いもので掃除をしたり、ぶつけたりしないように十分に気を付けるようにしましょう。

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