コンピュータ・ネットワークって何? それは「コンピュータ同士のじゃべり場」です!
こんにちは!
IT・プログラミング関連講師の荒川栄一郎です。
本日は「IPアドレスの種類」について記述します。
★「IPアドレス」って何?
まず「IPアドレスの種類」についてお伝えする前に
IPアドレスについて知る必要がありますので
「IPアドレス」の概要についてお伝えします。
現在はインターネットを利用して
HP(ホームページ)を閲覧したり
FacebookやTwitterなどのSNS(Social Networking Service)で
情報のやり取りを行うことができますよね。
インターネットなどを利用してデータのやり取りを行うことは
郵便物や荷物を送ったり受け取ったりすることと同じです。
例えば、郵便物や荷物などを送る時には
必ず送り状に送り主の住所と送り先の住所を書くと思います。
住所を書かなければ
送り先に届けることもできませんし
届かなければ送り主にも返すことができません。
ネットワークでのデータの送信や受信も同じで
送る側のコンピュータの住所と送り先のコンピュータの住所を書かなければ
データを届けることができません。
このネットワーク内のコンピュータの住所というのが
「IPアドレス」になります。
このように
送信する側のIPアドレスと受信する側のIPアドレスを書いてデータを送れば
あとはコンピュータの世界の郵便局や宅配業者がデータを送ってくれます。
★IPアドレスの種類
IPアドレスには
「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の
2種類があります。
プライベートIPアドレスは
組織や家庭で自由に使用できるIPアドレスです。
プライベートIPアドレスでのやり取りを例えて言うと
同じ会社の施設内で手紙のやり取りをするようなものです。
その場合、手紙を入れる封筒には
「総務部 山田さんへ」
「技術部 佐藤より」
のように書いておけば
十分に手紙のやり取りができると考えます。
このように「総務部」や「技術部」のような部署に相当するものが
「プライベートIPアドレス」になります。
しかし、プライベートIPアドレスのままでは
インターネットを使用した通信はできませんので
グローバルIPアドレスに変換しないといけません。
グローバルIPアドレスは
インターネットで相手と通信するために持つ
他のアドレスと重複しない一意のIPアドレスのことです。
グローバルIPアドレスでのやり取りを例えて言うと
東京本社と大阪支社のように異なる場所で手紙のやり取りをするようなものです。
その場合、手紙を入れる封筒には
「総務部 山田さんへ」
「技術部 佐藤より」
では手紙のやり取りができないと考えます。
手紙を入れる封筒には
「東京都大田区・・・・」
「大阪府大阪市・・・・」
のように住所を書かないと手紙のやり取りができません。
このように「東京都大田区」や「大阪府大阪市」のような住所に相当するものが
「グローバルIPアドレス」になります。
グローバルIPアドレスは
ICANNやJPNICという
コンピュータの世界の地方自治体が管理しています。
グローバルIPアドレスが必要な場合は
ISP(Internet Service Provider:インターネット・サービス・プロバイダ)に
申請して割り当ててもらわなければいけません。
★アドレス変換
上述したように
プライベートIPアドレスのままでは
インターネットを使用した通信はできませんので
プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換して
通信を行わなければいけません。
送信する場合には
プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換します。
受信する場合には
グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換します。
このようなアドレス変換をする仕事を「ルータ」が行っています。
ルータはデータの出入り口になりますので
会社で言うと窓口になる「総務部」に相当するものです。
アドレス変換には「NAT」と「NAPT」という技術があります。
NAT(ナット)は
「Network Address Translation」の略語で
プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換して
インターネットと通信する技術です。
例えて言うと
手紙の送り主が封筒に
●送り先:大阪府大阪市・・・ 株式会社ABC 営業部 佐藤花子 様
●送り主:技術部 山田
と書いて送ろうとすると
窓口である「総務部」の担当者が
●送り先:大阪府大阪市・・・ 株式会社ABC 営業部 佐藤花子 様
●送り主:東京都大田区・・・ XYZ株式会社 総務部 担当者
と書き直して送るような感じです。
総務部の担当者が送り主に変わって
手紙を出したり、手紙を受取ったりしてくれるような
イメージで考えてくれたらいいと思います。
NAPT(ナプト)は
「Network Address Port Translation」の略語で
プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し
さらにポート番号を変換してインターネットと通信する技術です。
例えて言うと
手紙の送り主が封筒に
●送り先:大阪府大阪市・・・ 株式会社ABC 営業部 佐藤花子 様
●送り主:技術部 山田
と書いて送ろうとすると
窓口である「総務部」の担当者が
●送り先:大阪府大阪市・・・ 株式会社ABC 営業部 佐藤花子 様
●送り主:東京都大田区・・・ XYZ株式会社 技術部 山田太郎
と書き直して送るような感じです。
総務部の担当者が送り主の不備を補いながら
手紙を出したり、手紙を受取ったりしてくれるような
イメージで考えてくれたらいいと思います。
★IPアドレスの種類のまとめ
IPアドレスって
難しいと思われている方も多々いると思いますが
ネットワークの世界のコンピュータの住所です。
IPアドレスという言葉を聞いたことがある方は多くはないと思いますが
IPアドレスによって情報の交換が行われています。
IPアドレスは
今やPCやスマートフォンで日々利用しているものだと考えますが
IPアドレスを考えながら
PCやスマートフォンを使用している人は少ないと思います。
ただIPアドレスの種類には
●プライベートIPアドレス
●グローバルIPアドレス
の2つの種類があるということを
このコラムを通じて理解していただけましたら幸いに思います。
IPアドレスは
ネットワークの世界のコンピュータの住所です。
もしIPアドレスの種類に興味を持たれたら
少しずつ勉強してみてはいかがでしょうか?
ユーザとしては知る必要がありませんが
少しずつ覚えていくことで、点が線で繋がることも多々あります。
そうなると結構楽しくなるかもしれません。
これからIT業界を目指している人には
知っておいてほしい知識だと思いますが
少しずつ勉強していってほしいと思います。
★IPアドレスの種類について学ぶ方法は
IPアドレスの種類については
新入社員研修やIT・プログラミング関連の研修で
学ぶことができるようになっています。
【IT研修】
●「ネットワーク基礎」の詳細情報
https://itlaboj.com/courses/it_training/network_kiso/
★「ネットワーク基礎」習得に必要なもの
このコースの内容は基本的に座学になりますので
PCが1台あれば十分だと考えます。
オンラインで受講される人は
「Zoom」が利用できる環境があればいいと考えます。
特にシステム開発に直結する話ではありませんが
SEやプログラマになるための最初のステップになります。
みんなが楽しみながらコンピュータ・ネットワークの知識を習得してほしいと思いますし
将来のIT技術者を研修や動画コンテンツを通じて
育成していきたいと考えています。
私は日本全国に多くのIT技術者を育成できる研修を目指していきたいです。
そして一人でも多くの受講者に受講してもらい理解してもらえる研修を行いたいと思っています。