受験英語の長文読解で高得点を取るための勉強方法
(今回の受験勉強コラムは、井川先生へのインタビューを参考にして、構成されたものです。)
*2023年1月17日、更新。
書店に行けば、たくさんの参考書や問題集が並んでいます。もう何冊か持っている人でも、他人がやっている教材の方が良さそうな気がして、不安になることも珍しくありません。
時間が無限にあるのならば、気になった受験参考書を手当たり次第に買い込めばいいのかもしれません。ですが、受験までの勉強時間にはリミットがあります。限られた時間の中で確実に実力をつけるためには、まずは、自分のレベルに応じた1冊をマスターするまで繰り返すことが必要です。
◆実績: http://mbp-japan.com/tokyo/ikawa/voice/
最も大切なのは、自分に合った問題集・参考書を使用すること
書店に足を運べば、学習参考書売り場には、有名予備校講師や高校の先生が書いた参考書や問題集が山と置かれています。
書店のPOP(ポップ広告)や本の帯には、「3カ月で合格」「偏差値40からの合格」などの魅力的な売り文句が並び、受験生は目移りしてしまうでしょう。
勉強法の本にしても、正攻法の地道なものから一発逆転を狙うテクニック的な内容のものまで、幅広く並べられています。それらの勉強法のどれが合うかには、個人差があります。ある人には最適な本でも、別の人にとっては全く効果がないということもなくはないでしょう。
大切なことは、自分が今どのくらいのレベルにいるのかを、目を背けずに「自覚する」ことです。その上で、現段階に適した教材を選ぶのです。プライドや見栄から背伸びしたレベルの教材に取り組んでも、やる気をそがれ時間を無駄にすることになりかねません。苦手な人の場合には、基礎的でやさしい問題が載っている教材から始めることです。
そして、もうひとつ忘れてはいけないことがあります。それは、何冊も問題集や参考書を買い込まないことです。焦ってあれもこれもと買い込んでも、理解が浅いままに、次々と教材を替えていれば、どの教材でも知識があいまいな段階で止まってしまいます。中途半端にしていれば、やり切ったという達成感も得られません。
一冊の教材を決めたならば、まずは、それを完全に理解し暗記できるまでやり続けましょう。
もちろん、一冊に決めたからといって、最初から一度で完璧に仕上げようとすると挫折してしまいます。一度に時間をかけたとしても、時間をかけた割には、覚えた知識が頭から抜けていってしまうということが往々にしてあります。
何度も繰り返し取り組むことを前提にしましょう。最初は問題を読んで解答に目を通して理解し、次に自力で解いてみる。ここで間違えた問題にマーカーや付箋をつけ、その部分を重点的に繰り返す。完全に理解し暗記できるまで、この作業を繰り返していきましょう。
◆成功例: http://mbp-japan.com/tokyo/ikawa/column/59593
英単語・英熟語の選び方
では、具体的な教材の選び方です。
英語の成績が上がらない人は、たいてい基本的な英単語が身についていません。英語学習の土台となるものですので、早い段階で確実にマスターしましょう。
もし自分が中学レベルの英単語すらあやふやだと自覚している場合には、そこからやり直します。大学入試の英語長文読解問題でも、およそ7割は中学レベルの英単語が用いられて書かれていることが多いのです。中学単語の暗記は、面倒かもしれませんが、避けて通ることはできません。
・中学版 速読英単語 Z会(CD別売り)
・例文で覚える中学英単語・熟語1800 学研プラス(CD付き)
★高校入試でる順ターゲット中学英単語1800 旺文社(無料音声ダウンロードあり)
このあたりがとっつきやすく、音声もあわせて聴くことで記憶にとどまりやすいものです。
中学レベルの単語集をこなしていくことで、発音やアクセント、リスニングにも強くなるはずです。発音を耳から聴いて、続けて自分でも声に出す。そして、ノートに書いてみるという流れを繰り返すとベターです。
特に『ターゲット』は歴史があり、定番とされています。シンプルな単語集なので、ちょっとした辞書代わりにも使える参考書と言えるでしょう。
中学レベルの単熟語が身についている人には、次のようなものがよく選ばれています。
・システム英単語 駿台文庫
★英単語ターゲット1900 旺文社
★英単語ターゲット1900実戦問題集
・英単語ターゲット1900書き覚えノート
★英熟語ターゲット1000
★英熟語ターゲット1000実戦問題集
・速読英単語 必修編 Z会出版
・英単語王 オー・メソッド出版
・DUO(デュオ)3.0 アイシーピー
★英検準1級でる順パス単 旺文社
★早慶ミッション系私大用 英単語頻出問題 (井川塾・編:井川治久・著)
駿台文庫の『システム英単語』は、英単語を単体で覚えさせるのではなく短いフレーズで理解させようとしている点に重点が置かれた構成になっています。フレーズで覚えることで英単語は暗記しやすくなります。また、試験で問われやすい多義語の章が充実しています。
旺文社の『ターゲット1900』は、オーソドックスで、オールラウンドな受験英単語集です。語句や例文が充実しているので、難関大学受験にチャレンジする人にも使える一冊です。これに、DUO(デュオ)3.0 、または、英検準1級でる順パス単 を加えると、早慶受験対策や、国公立大学受験対策には、超効果的な学習ができます。
英熟語は、旺文社の『英熟語ターゲット1000』や、Z会の『速読英熟語』がいいでしょう。後者は、熟語と構文を覚えながら長文を速く読む訓練ができます。
▲ちなみに、「井川塾」では、上記の「★印の推奨本」に加えて「★井川治久塾長のオリジナルプリント&授業」で「各生徒に、不足する語彙」を「補完」しています。
英文法の選び方
英文法は、苦手な人にとっては中学レベルの文法から怪しいものです。文法が弱いと感じているならば、いきなり難易度の高い教材に手を出さずに、中学レベルの基礎固めから手を付けるのもいいでしょう。
・中学総合的研究問題集英語 旺文社(CD付き)
・英文法・語法問題ベスト400 学研プラス
★英文法・語法めいぶん暗記法 (上巻・下巻) 開拓社
★英文法・語法ヴィンテージ いいずな書店(CD付き)
・スピーキングのための音読総演習 桐原書店
・例解和文英訳教本(長文編) プレイス
★赤本プラス大学入試すぐに書ける自由英作文 教学社
・英検1級ライティング大特訓 アスク出版
★スーパー講義英文法・語法正誤問題 河合出版
・ジーニアス和英辞典(第3版) 大修館
★音声の出る充電式電子辞書「 Brain 」
・ロイヤル英文法 旺文社
・新マスター英文法 金子書房 (開成高校:中原道喜先生著)
★もっとわかりすぎる英語のルール55 (井川治久の超基礎英語塾)
★超基礎英語わかりすぎる (井川治久・著)
★頻出問題わかりすぎる (井川治久・著)
『もっとわかりすぎる!英語のルール55』(井川治久・著)は、2023年現在、書店には置かれていませんが、「超基礎英語レベルの教材」として、井川塾の教室にて、「英語苦手な高校生・浪人生向け」に配布講義しております。ぜひ、お問い合わせの上、ご活用ください。
◆講座案内: http://r.goope.jp/ikawa-juku559/info/
▲ちなみに、「井川塾」では、伝統的に、「各生徒に、不足する語彙や例文」を「授業で、補完」しています。
英語長文・読解、リスニング問題集の選び方。
英語の長文は入試のキモとなるものです。英語長文読解の出来しだいで合否が決まると言っても過言ではありません。自分のタイプにふさわしい学習スタイルを選んでください。まずは参考書です。
・やっておきたい英語長文 河合出版
★全レベル問題集英語長文 旺文社
★各生徒の志望校の「赤本」一式
・全国大学入試問題正解・英語(国公立大編) 旺文社
・出題形式別英文読解論理と解法 代々木ライブラリー
★井川のビジュアル英文精読教室 (音声別売)開拓社
・ビジュアル英文解釈 駿台文庫
・英語長文問題精講 旺文社
・英文読解の正体 プレイス
★医歯薬系入試によくでる英単語600 KADOKAWA
★早慶英文速解入門10講 開拓社
★センター試験過去問レビュー(CD付き) 河合出版
・解決センター試験英語リスニング(CD付き) Z会出版
★わかりすぎる英語長文43の正攻ルール(CD付き)
★大学入学・共通テスト・スマート対策 英語リーディング 教学社
★大学入学・共通テスト・スマート対策英語リスニング 教学社
★大学入学・共通テスト・英語リスニング集中講義 旺文社
★英検準1級・文で覚える単熟語 旺文社
英語長文の問題集は使われている語数が少ないものから手を付け、習熟度にあわせて難易度も上げていきましょう。大学入試の長文読解問題で頻出のテーマについても、折にふれて頭に入れておくことを心がけてください。受験勉強の最終段階では、「赤本」や「青本」で、自分の志望校の過去問の英語長文を演習しておきましょう。
なお、『わかりすぎる!英語長文43の正攻ルール』(井川治久・著)は、2023年現在、書店には置かれていませんが、「基本構文を英文読解の中で学び取る」には最適な教材の一つです。井川塾にて、希望者に配布し講義しておりますので、ぜひ、ご活用ください。(お問い合わせは、御電話にて、井川塾まで。)
【成功例】:
http://mbp-japan.com/tokyo/ikawa/column/5095634/
▲ちなみに、「井川塾」では、伝統的に、「英語長文の授業ノート」を各生徒が持ち、「予習」して「授業で演習」し、その後「復習」し「疑問点」は「塾長に質問して解決」する。・・・・・・「★たまった英語長文&ノート」を、「定期的に、反復音読する」ということになっています。・・・・・・これを「実行できた生徒」は、まず「偏差値が63」となり、その後「偏差値70」を超えることになります。
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