メガバンク出身の知見を生かした財務コンサルティングで、経営者の右腕として事業を支援（2/3）

成功報酬型や従量課金型のサービスも提供。社内に駐在して課題を抽出

　小規模事業者は、目の前の資金繰りに苦しんでいることが少なくありません。費用負担を和らげるため、山下さんのもとでは、成功報酬型や業務量に応じた従量課金型のサービスも提供しています。

　「資金調達に際しては、対話を通じて企業の強みを引き出し、事業計画を立てます。経営改善に向けた道筋を二人三脚で導き出すので、融資を受けた後も、『財務を詳しく見てほしい』『銀行とのやりとりの助言がほしい』といったご要望をいただきます」

　成功報酬型で請け負った企業の内、約9割が継続して契約していると言い、クライアントについて理解を深めるため、駐在することも。
　「社内に席を設けてもらい、社員の方々と肩を並べて仕事をすることで、ようやく見えてくる課題もあります。それに、銀行とのお付き合いでは、事業について熱量を持って話すことも重要です。経営陣の右腕となれるよう、同じ目線に立つことが大事だと思っています」

　開業まもない事業者から老舗企業まで、コンサルティングを手掛ける山下さん。黒字経営の企業再生も担っています。
　「創業100年を超えるメーカーさまで業績は安定していましたが、借り入れが多すぎる点が不安要素でした。不要な資産を圧縮してキャッシュフローを適切に回すことで、30億円削減できました」

　さらに、競合他社の動向も検証した長期経営計画も策定。「『あなたは私たちのファミリーだ』というお言葉をいただき、当方が目指しているところを再確認できました」と語ります。

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