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SUNY Fredonia校夏季集中講座

小室千雪

小室千雪

“ワンランク違う”英語力を身につけるために “

“ワンランク違う”英語力を身につけるために
“ワンランク違う”夏季英語集中講座

by SUNY Fredonia



SUNY Fredonia校恒例の夏季英語集中講座が今年も7月21日(日)~27日(土)に
開かれました。
これは夏休みを利用して毎年開かれているもので、対象はある程度英語力のある
日本在住の人々です。

今年の講座は、“ネイティブ・アメリカン”という大きなくくりの中で展開されました。

授業はディスカッション、プレゼンテーション、Q&Aなどを主体とした
双方向Two-way communicationで構成されています。

今回日本から参加したのは、英語教育に携わる先生方だったため、少しハードルを上げ、
よりアカデミックなプログラムになったといいます。

たとえば、午前中のクラスは、例年、英語の4技能(聞く/話す/読む/書く)の
バランスに配慮していましたが、今年は少し柔軟に対応。

異文化の壁、世代間の隔たり、価値観や政治信条の違いから生まれる
コミュニケーション・ギャップ問題などに時間を使いました。
このような局面でよく使われる語彙を学んだり、コトバの感覚的使い方を知ったり、
話題が社会問題に直面した時に対処する基本姿勢や理論武装に関して学びました。
最高難度の英語コミュニケーションの領域に数歩足を踏み入れた感じで、
勉強になりました。

さて、夏季集中講座のベネフィットのひとつは、普段時間が取れない教授・研究者が
参加してくれることです。

今年の講座の主任教授の専門は哲学です。

ひとつのテーマをいろいろな角度から検証・分析して、原理原則を突きつめるやり方は、全体に影響力を発揮し、予想以上に“ディープ”な集中講座になりました。

初日の午後は、“ネイティブ・アメリカン”の伝統的イベントへの参加です。

歌、踊り、太鼓演奏を見る、伝統工芸品に触れる、話を聞く、インタビューをするなど
様々な体験をしました。この日の体験が後の講座に反映されます。
後の講義の起点になったり、事例になったり、比喩になったりします。







A教授のはなし:彼はアメリカ社会の見えにくい側面や複雑な歴史の中に見え隠れする
社会問題の当事者でした。
彼は自分自身のストーリーを包み隠さずストレートに話してくれました。
参加者は英語でこのような問題を話し合ったことがないので、心臓がドキドキしたと
言っていました。

B教授のはなし:当日のテーマは“ネイティブ・アメリカン”時代からの在来植物について
でした。これに参加者のひとりが興味をもち、根掘り葉掘り質問。
とうとうハーブティーができるので試してみるか、という話になり。
試飲会が行われることになりました。美味しかった~

この‘お茶会‘のため、教授が日本人の奥様と娘さんを飛び入り参加させました。
お陰で話が大いに盛り上がり「理想的な異文化交流(笑)!」
と冷やかされ、教授が照れること照れること、という和やかな時間でした。
さらに“Z世代”のお嬢さんの現代アメリカの社会、教育に対するリアルな声が聞け、
参加者全員が大きな収穫を得ました。

という具合で、午後の講座は、担当教授やテーマは決まっていますが、具体的内容は型にはまったものでなく、フレキシブル。教授の専門性や個性が存分に発揮されます。

ダウンタウンに散歩気分で出かけ地元の人々と交流したり、ピクニック気分でエリー湖に
行ったり・・・遊びながら楽しく学ぶリラックス講座もありました。

最後にひとこと。

午後の時間に図書館の利用の方法を学ぶ実習を設けたことを特筆します。

各自がそれぞれ“ネイティブ・アメリカン”に関する研究課題を見つけ、図書館で資料を探し、コピーを取って、読み込み、論文を書いて、プレゼンテーションする、そんな流れを想定したものです。

最終日にその成果を時間無制限でプレゼンテーションする機会が設けられました。








参加者Cさんのプレゼンテーション:タイトルは《アメリカ・インディアンの誇り》
ある時“ネイティブ・アメリカン”のチームがラクロスの世界大会に参加することに
なりました。
彼らは部族旗を持って入場したかったそうですが、その望みは果たせませんでした。


ラクロスというスポーツはもともと北米地区の先住民“ネイティブ・アメリカン”が
戦闘の訓練用に行っていた格闘技を発祥とするスポーツです。
2028年ロスオリンピックでは、120年ぶりに正式種目として戻ってきます。

最後にSUNY Fredonia大について簡単なご紹介。

NY州立大学のひとつで、創立は1826年。
3,600人ほどの比較的小規模の4年制大学です。

在学生の大半が地元住民の子女で、キャンパスライフそのものがネイティブ米語、
アメリカ文化を学ぶ最高の場所になっています。

また、“ネイティブ・アメリカン”の大きなコミュニティが近くにあり、
“アーミッシュ”のコミュニティも周辺に点在するなど、地域文化が多様性に富み、
異文化を学ぶ場としてもユニークな存在です。

team CKは、数年前からFredonia校と提携関係を結び、留学、夏季講座などのプログラム構築に協力しています。


来年も、英語力を高める“きっかけ”をつかみたい英語教育者や
夏休み中に中身の濃い英語特訓にチャレンジしたいという現役大学生を対象に
ユニークなプログラムを開発、提供いたします。

ご期待ください!


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小室千雪
専門家

小室千雪(英語講師)

株式会社team CK

子どもの英語学習の「はじめの一歩」。将来、グローバルで活躍できるように文化・習慣なども含めて「世界共通語の英語」を指導する。また、全世代を対象にニーズに応じたマンツーマンのオンライン講習も開講中。

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