飲食店の新規開業や経営の悩みに応え、繁盛店への道筋をアドバイス（3/3）

20代で独立開業し、成功した経験知を役立てるために、コンサル業をスタート

　朝野さんが飲食業界に進んだのは、飲食店を経営していた両親の影響が大きかったそうです。
　「家業を継ぎたいというよりも、ゆくゆくは自分の店を持ちたいという気持ちが強かったですね。当初から独立を目指して、個人経営の飲食店で修業しました。居酒屋の厨房での調理に始まり、和食店、焼き鳥店と複数店を経験し、仕込みや仕入れからスタッフ育成、経理まで、店舗経営に必要な知識を身に付けました」

　28歳で独立し、焼き鳥をメインにした和食店「鳥兆」を都内に開店しました。
　「長く続けられそうな業態として焼き鳥を選びました。駅から離れた立地でしたが、予想外にファミリー層からも支持を集めて地域で知られる繁盛店に。続く2号店も成功させました」

　店舗経営と並行して、知人の新規開店や従業員の独立開業のコンサルティングを頼まれるようになった朝野さん。
　「初めて、知人の店づくりを一から手伝ったときに、『自分の経験が誰かの役に立っている』と実感し、コンサルの仕事が好きになりました。私自身も、独立前にいた店舗の社長から経営のすべてを教えてもらえ、恵まれていたと思います。特に40代以上で新規開店を目指す方は、失敗できないと強いプレッシャーを感じているので、悩んでいる方々のお役に立ちたいと事業を始めました」

　飲食店経営の醍醐味は、「お客さまが満足して笑顔で帰っていく姿を見ること」と笑顔で語る朝野さん。自分の店を持つ夢を実現するための道筋を示してくれます。

（取材年月：2024年2月）

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