飲食店の新規開業や経営の悩みに応え、繁盛店への道筋をアドバイス（2/3）

売り上げや集客力アップにつながる経営者のマインドづくりを重視

　すでに飲食店を経営しているオーナーからは、「売り上げが上がらない」「来店客が増えない」といった悩みがよく聞かれるそう。朝野さんは、「今いるお客さま」にきちんと意識を向けることをアドバイスします。
　「〝50人の席数があるのに、半分も埋まらない〟と嘆くばかりでなく、来店してくれた20人全員に質の高いサービスを提供できているか、一度見直してみましょう。現時点でお客さまが少なくとも、心からのおもてなしで一人一人の満足度を高めれば、口コミやリピートにつながり、集客が好転することはよくあります」

　コンサルティングを利用したある飲食店経営者から、「初心に立ち返ることができた」と感謝されたとか。
　「経営者の視点では、客席の稼働率や回転率など、目の前の売り上げに直結する数字がどうしても気になるもの。とはいえ、飲食店を始めた当初は、『どうすればお客さまに喜んでいただけるか』に真摯（しんし）に向き合ってきたはずです。マインドをリセットし、ご自身に今何が足りていないかを気付く機会にしてほしいですね」

　〝雰囲気のよい店づくり〟は、人手不足の問題解消にもつながると言います。
　「お客さまにとってだけでなく、スタッフやアルバイトにとっても働きやすく、居心地のよい店を目指しましょう。求人に応募が集まらない、アルバイトがすぐ辞めてしまうといった人の問題は経営を揺るがします。風通しのよい職場環境は、お客さまにも伝わり、好循環が生まれます」

＜次ページへ続く＞

【次ページ】20代で独立開業し、成功した経験知を役立てるために、コンサル業をスタート

次のページへ