◆切なすぎる結末に、残る後悔◆～相続の備え～

2018年5月28日

テーマ：相続対策

コラムカテゴリ：法律関連

コラムキーワード：相続手続き

おはようございます！
司法書士＆行政書士　大人片づけインストラクター　山口里美です。

この週末、切なすぎることが起こりました。

「どうしてあの時、もっと強引に親を連れて帰らなかったのだろう」。
一生続くであろう後悔です。

都会で仲良く商売をして暮らしておられたご夫婦が、
商売をたたみ、お友達と田舎暮らしを始めました。

しかし、憧れた田舎暮らしは、想像以上に面倒で、不便で
お友達はすぐさま、都会へと帰ってしまいました。
大きな自然のなかに残されたご夫婦ですが、お元気だったご主人が、
家の中で転倒され、あっけなく認知症を患った末、他界されました。

そこで、お母様が１人残ることとなったので、
２人の息子さんたちは、田舎暮らしをやめて都会に戻るよう懇願します。
でも、「私は一人で大丈夫。あなたたちには迷惑をかけません！」と
固くなに、戻ることを拒否されました。

足の不自由なお母さんの元に、二人の息子さんたちが片道３時間もかけて
足しげく通っておられましたが・・・。
連絡が取れないことを不安に思い、昨日、息子さんがお母さん宅を訪ねたところ、
数日前に息絶えた状態で発見されました。

だから、「どうしてあの時、もっと強引に親を連れて帰らなかったのだろう」と。

息子さんは、この後、お母様を発見した姿を思い出し、
一生後悔の念を抱いて生きて行かれます。
それがお母様の意思ではありましたが、周りで見ていてあまりにも切ないです。

心から、ご冥福をお祈りいたします。
そして、息子さん方も決して、ご自分を責めることがありませんように・・。

これから数か月、
私が父を見送った時と同じような、「家捜し」状態が続かれるでしょう。
片道３時間かけて、その後を見送り、残された家の処分等、
気の遠くなるような手続きが続きます。

誰もが、「私だけは大丈夫」と考えます。
でも、大丈夫でなかった人ばかりを見てきました。何人も、何人も・・・。

講演でも繰り返しお伝えしています。
「人は、できる時には何もせず、やろうと思った時には何もできない」

私自身は、自分で自分を始末できるミニマムサイズに周りのモノとコトを減らしながら、
老後を考えなければと、深く考えています。

皆様も、佳き月曜日をお過ごしくださいませ。

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