◆大切な財産だからこそ守りたいのに足を引っ張る土地？◆～相続手続き～

2015年8月25日

テーマ：相続手続き

コラムカテゴリ：法律関連

コラムキーワード：相続手続き

こんにちは。
司法書士　行政書士　山口里美です。

台風の影響が気になることろ。
進路にあたる方は、くれぐれもお気を付け下さい。

先日、ある方の相続のご相談に伺いました。
その中で、「日本人の相続できわめてありがち」な事例に出会いました。

相続財産のうち、不動産は、先祖代々受け継がれているものもあります。
「先祖代々の土地だからこそ手放せない」
皆様、そういうお気持ちから借り手と「借地契約」を結ばれている場合が多いです。

しかし、古くから借地契約を結んでいる物件は、
古い契約の安い賃料で契約されたままで、
固定資産税を支払うと収益すら出ないといったものがあります。

ところが、そんな土地こそ、いざ相続するとなると評価額が高く、
「大変だ」と売却しようとすると、今度は借地契約があるために買い手が見つからないと、
悪循環に陥ってしまうのです。
相続のご相談では、実はよくあるお話です。

だからこそ、大切な財産を維持するのであれば
普段から気を付けて「目をかける」必要があります。
該当地だけではなく、他の財産も把握して、
総財産としてどのように活用するのか、先送りできない問題なのです。

財産をエンディングノート等を用いて、
元気なうちにリストアップしておくこと、本当に大切ですね。

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