◆子供のないご夫婦こそ、せひ遺言書を◆～遺言・エンディングノート～
こんにちは。
司法書士 行政書士 山口里美です。
先日２０日、
２０１４年８月２０日未明に起こった広島県の大規模土砂災害から一年が経ちました。
被災した現場の汚泥撤去に、
当方の広島オフィス代表が通った日からあっという間です。
自然災害を避けることはできないとしても、
少しでも被害を小さくするために、人間は経験を生かさねばなりませんね。
その災害対策のために「砂防ダム」を造ろうとしたところ、
該当土地の権利関係が複雑になりすぎていて、手が出せないとも、
後日報道されておりました。
遺言書が無く相続が生じた場合、
国が定めた「法定相続分」に従って財産を分けざるをえなくなるのですが、これが大変。
団塊の世代以前の方々は、兄弟が５人、６人いらっしゃることも多い訳で
代襲相続など生じると、あっという間に相続人が数十人になることがあります。
そうすると、土地の共有者もどんどん増えてき、
更に、その一部の方が都会や海外に出てしまって連絡が取れなくなったり
更に、相続が生じてしまったりすると、
「砂防ダム」を造ろうとしても、土地の所有者の特定すら至難の業となるのです。
ですから、「法定相続」は万が一の場合活用すべきものであり、
本来は「遺言書を残してほしい」と私は御伝えしております。
「遺言書」を作ることは、勿論、自分の家族が揉めないために大切ですが、
社会のためにも必要なのです。
こんな小さな国土であるからこそ、
その先祖代々からの国土を守るためにも、遺言をご検討いただいたいと考えます。
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