[会計・ファイナンス・IRの英語]伝わる英文メールを書く秘訣・文法編
英文ビジネスEメールについて、シリーズで記事を書いています。
今回はタイトル(件名)について。
件名次第で、受け手がタイムリーに開封してくれるかが決まります。
場合によっては、開封もされず、スルーされてしまうことも。
どんなに内容がしっかり書けていても、件名が的はずれでは、まったく読まれないリスクすらあるのです。
メールの件名が大事な理由
冒頭で書いた通り、メールをすぐに開封してもえるかどうかは、件名で決まります。
ビジネスメールを書く際は、最初に誰に向けて、何のためのメールなのか、目的を明確にする大切さを以前書きました。いつもビジネス英文メールをプロフェッショナルに!
目的を確認する作業の流れで、適切な件名をしっかり考える習慣もつけましょう。
一方、そこまで緊急ではないメールを情報共有のために送る場合もありますよね。
その場合は、”FYI” と最初につけるのも効果的。時間がある時に目を通してくださいと依頼する、忙しい相手への配慮です。
FYI = For Your Information ご参考までに
メールの件名は社外・社内・企業や部門のカルチャーによっても違
わかりやすい件名は、状況や背景によっても異なります。
社外であれば、丁寧に。
初めてミーティングを依頼するようなメールであれば、セールスメール(スパム)
としてはじかれないような文言にする工夫も必要です。
社内であれば、わかりやすい件名を書くネイティブや同僚の件名を参考にして、自分なりに応用していきましょう。
最初から素晴らしい件名を書こうとせず、思考錯誤でより洗練されたタイトルにしていく意識が大事です。
徐々に自分らしさがにじみ出る、件名を書けるようになります。
わかりやすいタイトルを書く秘訣
以下、社内・社外を問わず、効果的なタイトルを書く秘訣をご紹介します。
状況にあわせて、応用してみてください。
だらだら書かず、短く要点を書く
Inquiry:Your design services
問い合わせ:御社のデザインサービスについて
大事なことばを最初に書く
Employee Survey: complete by this Friday
従業員意識調査:今週金曜までに完了のこと
不要な表現を入れない
X Please attend a meeting : marketing strategy next week
ミーティングのお願い:来週のマーケティング戦略について
=> Meeting request : marketing strategy next week
Please は件名に入れる必要なし
後から検索しやすい単語を入れる
Follow up: Travel Budget for FY2022
フォローアップ:2022年度の旅費予算
後から、”Travel Budget” で検索しやすい
大量のメールが行き交うビジネスでは、後から検索できる件名をつけておくのはかなり便利。
簡単に使ってはいけない単語
Urgent 緊急
Important 重要
この二つは非常に強い注意喚起です。
これらを使う際には、本当に適切かどうか、慎重に考えてからにしてください。
ビジネスでは、どのメールもそこそこ重要で、比較的速やかに相手に読んでほしいものが大半のはず。
それでも、これらの強い単語を最初に使用するのは、使う側もそれなりの覚悟が必要です。
そうそう頻繁に使える単語ではありません。
下記の書籍では、プロフェッショナルが書く最強文章術として、参考件名もいろいろご紹介しています。
音声DL付き リーダーのためのビジネス英会話フレーズブック
手元にあって必ず重宝しますので、ぜひ手にとってみてください。