[会計・ファイナンス・IRの英語]覚えておくと超便利!ファイナンス担当者の自信のつく英語フレーズ
英語を使う企業の会計やファイナンス部門に配属になった人、英語のIR担当になった人とって、「どうやったら実務で役立つ専門的な英語を、効率的に学べるか」は共通の悩みです。
金融英語、会計英語といったタイトルの書籍もありますが、実際に役立つことは限られています。
実務で必要なのは、テクニカルタームの英語だけでなく、会計やファイナンス部門以外の人に対して、業績や予算などの内容を、わかりやすく説明する力です。
業界や企業特有の表現などもあります。
金融、自動車業界、消費財メーカー、医薬・医療品メーカーなど、多業種のグローバル企業を経験してきた講師の小林真美が、会計やファイナンス部門担当者が使う単語や表現を学ぶ、3つの方法を解説します。
1)社内にある英語の業績報告書やビジネスプランを読んで独自の単語帳をつくる
業界や企業特有のテクニカルタームや、企業ごとに好まれる表現方法があります。
この点を踏まえても、社内文書に勝る教材はなしと断言できます。
上司や先輩、前任者が書いた英語の業績報告書やビジネスプランを手にとってください。
英語ネイティブの外国人が書いたものがあれば、より参考になります。
どういう表現を使っているか、どんな言い回しをしているか、自分も使えるようにマイ辞書を作成していくのです。
中にはわかりにくい表現があるかもしれませんが、それは英語以前の問題で、業務の理解不足からくるものかもしれません。
まずは内容をしっかり理解するだけの業務知識を学ぶこと。
その上で英語を読むすすめることが大事です。
たとえ日本人が書いた、シンプルな英語レポートしかなかったとしても、先ずはそこからスタート。
このプロセスを飛び越えて、良いレポートやメールを効率的に書けるようになることはありません。
2)一日一記事、業界ニュースを英文で読む
新たな単語や表現方法を身につけるためには、良質な英文を読むことが不可欠です。
ビジネス英語に直結するためには、業界ニュースを英文で読むことが効果的です。
自身の仕事に直結するニュースであれば、英文であっても理解は比較的簡単なはずです。
英語を学ぶとともに、業界の最新最新トレンドを学ぶことができますね。
ニュースソースはいろいろありますので、相性のいいものを継続的に利用してください。
以下のような、比較的大手メディアのものがおススメです。
NHK World
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/
日本のメディアの英語版はとり組みやすいです。
中級者以上の人は、Yahoo FinanceやWall Street Jornal 、Financila TimesやBusiness Insider (English 版)など、海外メディアにチャレンジしてください。
3)自社や同業他社の英文アニュアルレポートを読む
企業が年度決算後に、株主や取引先、金融機関などに向け、経営内容について報告するのがアニュアルレポート(Annual Report)です。
一年間のパフォーマンスを、わかりやすくまとめているこのレポートは、会計やファイナンス部門担当者が使う単語や表現を学ぶ、生きた教材です。
アニュアルレポートは、かなりのボリュームがありますし、すべてを読む必要はありません。
おススメなのが、通常冒頭にある ”CEOからのメッセージ”。
グローバル企業の場合、世界中に株主が存在します。
CEOからのメッセージも、英語ネイティブではない人でもわかりやすいように、比較的簡単な表現が使われています。
中学英語レベルの文法力でも、自分が馴染みのある業務であれば、理解しやすいです。
CEOからのメッセージの多くは、語り口調で、常にポジティブなトーン。 ビジネス環境がどんなに厳しくても、弱音を吐かない、頼もしいリーダーの英語表現には、元気づけられます。
会計やファイナンスを担当していると、予算に満たない業績報告をしなければいけないことや、利益率が下がる予算の承認を得なければならないことも、多いもの。
そんな時にもネガティブな表現を使ったり、弱気になるのはNGです。
アニュアルレポートのCEOからのメッセージで仕込んだ、ポジティブな表現を使えるようになりましょう。
インターネットのおかげで、海外企業のアニュアルレポートが簡単に手に入るようになりました。
是非なじみのある会社のレポートを検索してみてください。
まとめ
今回は会計・ファイナンス担当者が、どうやったら実務で役立つ専門的な英語を、効率的に学べるかを解説しました。
先ずは社内にある英語の業績報告書やビジネスプランを読んでみること。そこから使えそうな表現を抜き出して、独自の単語帳を作ってください。
次に、英語で一日一記事、業界ニュースを読んでください。新たな単語や表現方法を身に着けるためには、良質な英文を読むことが不可欠です。
最後に、自社や同業他社の英文アニュアルレポートを読んで、そこからポジティブでプロフェッショナルな表現を学んで、日々の業務に生かしてください。
このステップ、一人では難しいと感じる方。ぜひ個別相談や、カスタマイズしたプログラムを検討ください。
Biz英語塾でも、アドバイスをさせていただいています。