海外eSIMは本当に速いのか?497件の実測データで検証した"国別・接続方式別"の実態
先日、海外ビジネスEXPO2026東京に出展し、法人の海外出張時の通信手段についてヒアリングを行いました。
今回、最も多かった通信手段はレンタルWi-Fiでした。次いで、現地でSIMカードやWi-Fiを調達するケース。携帯キャリアのデータローミングを利用している企業や、少数ではありますが海外eSIMを利用している企業もありました。
海外出張の通信手段の各特徴
そもそも海外出張の通信手段には、それぞれ特徴があります。
| 通信手段 | 特徴 |
|---|---|
| レンタルWi-Fi | PCやスマートフォンなど複数端末を1台で接続しやすい |
| データローミング | 普段のSIMをそのまま使えるため手間が少ない |
| 現地SIM | 比較的安価で、現地通信事業者の回線を利用できるものが多い |
| eSIM | オンラインで購入・設定でき、ルーターの受取・返却が不要 |
レンタルWi-Fi
レンタルWi-Fiは、1台のルーターでスマートフォンやPC、タブレットなど複数の端末を接続できるので便利です。
一方で、ルーターを持ち運ぶ必要があり、充電や紛失・盗難にも注意しなければなりません。受け取りや返却の手間もありますし、他の通信手段と比べると料金が高くなるケースもあります。
ヒアリングした企業のなかには、常時WiFiルーターをオフィスに置いておいて、出張の度に課金して使うという企業さんもいらっしゃいました。
データローミング
データローミングは、普段使っている携帯キャリアの回線をそのまま海外で使えるので非常に手軽です。最近では、契約しているプランによって一定期間や一定容量まで追加料金なしで海外通信を利用できるケースもあります。まずローミングの条件を確認し、足りない場合だけ別の通信手段を使うという選択もできます。
現地SIM
現地SIMは、現地に到着してから購入する手間はありますが、料金が安いことが多く、現地通信事業者の回線を直接利用できる点もメリットです。現地の電話番号やSMSが使えるものもあります。
利便性よりもコスト重視なら、ヒアリング調査で「現地SIMが安すぎて他のものは使えないよ」と仰っていた企業の担当者の気持ちもわからなくはありません。
eSIM
eSIMは、何と言ってもオンラインで準備を完結できることが大きな特徴です。日本にいるうちに購入して、QRコードなどからインストールできます。サービスによってはレンタルWi-Fiよりかなり安く利用できるため、個人旅行ではかなり一般的になってきたと感じています。
ただ、今回実際に企業の方と話してみると、法人利用ではeSIMはまだ限定的でした。
海外出張が決まってから、その都度考えている企業が多い
今回話を伺った企業では、海外出張は年に数回というケースが多く、出張するのも代表者や役員が中心という企業が目立ちました。
人数も、1人での出張や2〜3名程度が多く、多くても4〜5名程度という印象です。
そして通信手段については、会社としてあらかじめ決めているというよりも、海外出張が決まったタイミングで、その都度考えるという企業が多くありました。
一般社員が海外出張に行く場合も、通信手段の手配は本人に任せている企業が多かったです。
もちろん、Wi-Fiルーターを会社で契約しておき、出張時だけ利用する仕組みを導入している企業もありました。ただ、今回話を聞いた中では、まだ少数という印象でした。
「レンタルWi-Fi」ではなく「グローバルWiFi」という名前が出てくる
個人的にかなり印象的だったのが、レンタルWi-Fiについて話をしていると、「グローバルWiFiを使っています」と具体的なサービス名が何度も出てきたことです。
「レンタルWi-Fi」ではなく「グローバルWiFi」という名前が自然に出てくる。
これは、株式会社ビジョンさんが長年かけて市場認知を作ってきた結果だと思いますし、非常に強いブランドだと感じました。
同時に、法人の海外出張ではまだ「海外出張=Wi-Fiルーターを借りる」という考え方がかなり定着しているのではないかとも感じました。
eSIMについては「知っている」「個人旅行では使ったことがある」という方でも、「では会社の海外出張で使っていますか?」となると、まだそこまで浸透していません。
個人旅行でレンタルWi-FiからeSIMへの移行が進んでいるように、法人の海外出張でも今後eSIMの利用は増えていくのではないかと考えています。
まずは一括管理より、出張ごとに通信手段を見直す
もう一つ感じたのが、海外通信を会社で一括管理したいというニーズは、想像していたほど強くなかったことです。
そもそも通信手配を経費削減の対象として考えたことがない、日々の業務の中でそこまで考えられていない、という企業も多いのだと思います。
法人の海外出張における通信手配そのものが、まだ標準化・仕組み化されていないからこそ、いきなり通信をすべて一括管理するのではなく、まずは海外出張のたびに、その渡航に合った通信手段を検討することが重要なのではないでしょうか。
1人ならeSIM、PCや複数端末を使うならレンタルWi-Fi、契約している携帯プランによってはローミングで十分な場合もあります。
JapanConnect Bizでは、海外eSIM・レンタルWi-Fi・VPNを一つの窓口から手配でき、24時間オンラインで見積もりを作成できます。
急に海外出張が決まった場合でも、渡航先・人数・期間に合わせて通信手段を確認し、必要な見積書をすぐに作成できる。
今回企業の方々と直接話をしてみて、こうした「必要になったときに、すぐ選んで手配できること」の方が、今の法人の海外出張には合っているのではないかと感じました。
実際のヒアリング結果やグラフについては、弊社の運営する海外eSIM・通信の比較メディア「eSIMポータル」で詳しくまとめています。
「【31社に聞いた】法人の海外出張における通信手配の実態とは?|海外ビジネスEXPO2026東京レポート」
→ https://japanconnect-esim.store/blog/world-business-expo-2026/
また、海外ビジネスEXPO2026東京への出展内容やJapanConnect Bizの取り組みについては、プレスリリースでも紹介しています。
「BeaconLink、海外ビジネスEXPO2026東京に初出展 | 法人向け海外通信「JapanConnect Biz」の見積もり・一括手配フローを実演」
→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000146852.html


