日本の伝統音楽『雅楽』
師走に入りクリスマス準備と年末のご挨拶が入り混じるこの時期、気持ちは慌ただしくなります。私たちは、1月の成人式を前に講習会を行ったり、自分たちの着付けの技術を見直す時期でもあります。
プロ花嫁着付けコースのレッスンでは、花嫁着付けを学ぶことはもちろんですが、花嫁様を仕上げた後の「つまどり」「おからげ」がとても大切で、こればかりは、ボディを使って練習ができないので、生徒同士で練習をする時間を設けたりしています。
綺麗に着付けができても、打掛を歩きやすいように紐でからげることを「おからげ」と言い、お嫁さんが手で打掛をもって歩く「つまどり」の2種類があります。結婚式場では、いわゆる介添えさんが「つまどり」するところが多く、着付け師ができるということは少ないのかもしれません。私たちは、着付けだけが仕事ではなく、花嫁様とご一緒する介添え的な仕事もしますので、「つまどり」ができなくてはいけません。まさにこのからげる作業は、素早くスマートにするためには現場経験が必要で、アントワープブライダルの生徒は、花嫁着付けのレッスン終了後は、現場実習で学んでいきます。実習をしても重たい打掛をからげるのはかなり大変そうで、改めて特訓するレッスンをすることがあります。
「花嫁着付け師」の仕事は、着付けの時間は短いけれど着付け後の仕事は長く、特別に技術を要します。着付けが好きだけではなく花嫁様への気遣いのできる事、そして、打掛などの衣装をきれいにさばける事、学ぶことはたくさんありますね。
花嫁着付け師を目指すためには、結婚式の知識ももちろん多くの学ぶ気持ちを持って臨んでほしいと思います。