今年最後の挙式「代々木八幡宮」
いよいよ秋の結婚シーズンに入りました。国際結婚の多い昨今、日本好きの外国人の新郎様が和装の結婚式を希望される方が多くみられます。また大変日本の文化や習慣に興味をお持ちで、私たち日本人より詳しいようで、逆に勉強になることもあります。
今回はそんな外国の方や挙式で人気の白無垢を紹介します。
「なぜ、赤いラインが入っているのですか?」と外国人の新郎様より質問されることがあります。
理由は赤が少し入っていると華やかに見えるからだということです。
私たち日本人も理由など知らず当然だと思っていることでも外国の方には興味があるようです。
白無垢の裏地が赤いのは、江戸時代からあったようです。赤線の白無垢は、昭和に芸能人が結婚式で着られてから流行ってきたようです
婚礼衣装に良く使用される色の3色「白無垢・赤無垢・黒無垢」は、いつからかは不明ですが過去より使用されていたようです。
昨年、着付けなど出演でさせていただきましたジャパニーズウェディング展でも紹介されています。
参考文献 日本人に馴染み深いこの三色と、婚礼衣装
平安時代で白色が貴ばれるようになり、室町時代の頃より白無垢が婚礼の正式衣装と確立されたようです。いつの頃からかは不明ですが赤無垢が出始めこれが「色直し」という言葉になったようです。そしてこの赤無垢に続くのが「模様もの(刺繍)」なのですが、当時の武家の価値観においては、紋織物(白無垢、赤無垢)に比べ、刺繍などで模様を表す衣裳は格が低く見られていたため、格式の序列に従って「白無垢」→「赤無垢」→「模様もの」と着替えていったようです。
婚礼衣装の歴史は、知れば知るほど奥が深いですね。着付けるだけではなく、結婚式の意味を知ることでお客様との会話も弾みますし、結婚式の仕事をすることへの想いも変わってくると思います。