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コラム
高齢者の片づけに必要なことー帰省で親の家を見るポイント
2018年5月1日 公開 / 2018年5月6日更新
大型連休ですので、帰省され親御さんとお会いになる方も多いかと思います。
お一人暮らしされている実家に行かれた時に何に気を付けたらいいでしょう。
お身体の具合ですとか、散らかり具合だとかは目につきやすいことですが、久しぶりに子どもにお会いになると頑張ってお元気になられる方も多いので健康チェックも意外とあてになりません。
お家の散らかり具合も前から割と雑然としているお宅だとよっぽどひどくならないと気がつかなかったりします。
自分が暮らすつもりで生活を見る
普段から仕事漬けで家事も育児もされたことのないという方にとって、家のことをあまり気にかけられたことがないかもしれません。
起床時から就寝時まで時系列でチェックしてみましょう。
1. 起床時ー洗顔はできているか。洗面所は使いやすいか
2. 着替えー洋服は古くなっていないか、汚れていないか。
3. 食事―朝ごはん、昼ごはん、晩ごはんは何を食べているのか
4. 流し(シンク)が使いにくくないか。
5. 洗濯はどうしているのか
6. ゴミ出しはどうしているか
7. トイレを使うときは不自由がないか。掃除はどうしているか。
8. 買い物はどうしているか
9. 入浴―風呂の掃除はどうしているか。一人で入ることに不安はないか。
10.就寝時―どこでどのように寝ているか。
ざっとしたチェックでお困りポイントがわかってきます。
ご本人は「大丈夫。なんとかやっているから」とおっしゃったりしますが、何とかやっていることができなくなった時には実はもう遅いのです。その時には、とんでもない生活破綻をきたしてしまいます。
他人事ではない老後独居生活
そしてこれは他人事ではありません。
2024年には国民の3人に1人が65才以上になり、さらに団塊の世代がすべて75才以上の後期高齢者になります。そして独居老人が激増するといわれています。
そういう時代に備え、自分自身が高齢者になっても自立した生活ができるように普段から生活を見る、実際にする訓練を少しでも、しておく必要があると思います。
元気なうちは「まだ大丈夫」と問題を先送りにしがちです。
イソップ童話の「アリとキリギリス」のように寒い冬を迎えた時によろよろしてしまうキリギリスではなく、豊かに安楽に暮らせるアリを目指したいものです。注意しなければならないのは金銭的な蓄えだけでは安楽な生活は賄えないということです。
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