塾長が直接指導する少人数制で、暗記に頼らない英語の根本理解をめざす（1/3）

中学生から高校生に向けて、英語以外の教科にも有用な勉強法や記憶術を

　グローバル化が進む中、学校現場にも大きな変化が訪れています。2020年の学習指導要領の改訂では英語教育に関する見直しが目立ち、小学3・4年生から外国語活動が始まり、5・6年生では教科として採用されました。中学・高校でも習う単語数が増え、語彙力や読解力、コミュニケーション力を養い、英語を活用していく力が求められるようになりました。

　「生徒全員に対して責任を持ちたいという思いから、1クラス10人以下の少人数制で、希望に応じて個別指導も行い、すべて私が担当します」

　そう話すのは、講師歴約30年の実績を持つ「英語進学塾エアース」の代表、太田淳さん。目黒区の東急東横線・都立大学駅に教室を構え、中学1年生から高校3年生の生徒を迎え入れています。
　大手進学塾在籍時の教え子には、官僚、医師、会計士、芸能人、知識人が多数。より生徒と近い場所で教鞭を振るいたいと2003年に独立しました。独自性の高い指導で英語以外の分野にも応用できる勉強法を伝授しています。

　特に記憶術に関しては感情・反復・関連の3つの法則に基づいた太田さん式メソッドがあるといいます。

　単語を習得した際、手放しで褒めることで単語に「うれしい」という記憶を結び付ける感情の法則、単語を数秒単位で目視することを繰り返す反復など、理論に基づいた学習法を実践。中でも興味深いのが記憶の関連付けです。

　「例えばriver（川）とarrive（到着）は似たスペルですが意味は異なります。そこへ川の周囲に集落が発展したという情報を与えると『川』沿いの『目的地（＝家）に到着する』という二つをひもづけるイメージが形成される。関連付けは、点と点を線でつなぎ記憶を補強する手法になります」

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