「ケアレスミスが多い」という指摘で、学力は本当に伸びるのか

仁田楓翔

仁田楓翔




「事実の指摘」と「指導」は別物である


「ケアレスミスが多い」
「集中力が続かない」
「理解が不十分」

こうした指摘は、学習現場で日常的に使われています。

しかし、これらは評価や観察の言語であって、指導そのものではありません。

事実を言語化すること自体は重要ですが、それだけで学力が向上することはありません。

重要なのは、その事実をどう解釈し、どう次の行動に落とし込むかです。

合理的な学習指導に不可欠な「分析」という工程


学習指導において本来必要なのは、「できない」という結果ではなく、そこに至る過程の分析です。

たとえば、ケアレスミス一つを取っても原因は様々です。

問題文の読み取り不足→そもそも読みながら考えられているのか?

手順の自動化が不十分→マルチタスクができるのか?

注意資源の配分ミス

焦りや時間制限による判断低下→時間管理能力

原因が異なれば、取るべき対策も当然異なります。
にもかかわらず、この分析を省略したまま

「演習量を増やす」
「宿題を増やす」

という対応が行われるケースは少なくありません。

量を増やす指導が逆効果になる理由


演習や宿題の量を増やすこと自体が、必ずしも悪いわけではありません。

問題は、原因と対策が結びついていない状態で量だけを増やすことです。

この場合、
子どもは同じミスを繰り返す
「やっているのにできない」感覚を強める
学習への自己効力感を下げる

という悪循環に陥ります。
努力量が増えているにもかかわらず
成果が出ない経験は、学力以前に学習意欲そのものを損なうリスクを孕んでいます。

「子どもを見る力」は時間と責任の積み重ねで育つ


学習の癖や思考パターンは、短時間・断片的な関わりでは把握しきれません。

特に、
単元ごとの取り組み方
つまずき方の再現性
修正に要する時間

こうした要素は、継続的な観察があって初めて見えてきます。

講師の経験や立場に優劣をつける話ではありません。
体制として「誰が、どこまで責任を持って見るのか」という構造の問題なのです。

「できない子」は存在しない


多くの場合、問題は能力ではありません。
学び方の設計が合っていないだけです。
子どもは「できない」のではなく
「合わない方法で頑張らされている」
その結果として、ミスや集中力低下が表面化しているに過ぎません。

指導とは、結果を叱正することではなく過程を整えることです。

学習の質は「量」ではなく「設計」で決まる


学習は、
「どれだけやったか」ではなく
「どう設計されたか」で成果が決まります。

事実を伝えるだけの指導から、原因を分析し、対策を組み立てる指導へ。

それが、子どもの学力と自己肯定感を同時に育てるために必要な、これからの教育の基本姿勢だと考えています。



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脳科学・心理学に基づき、覚え方、問題の解き方まで勉強のやり方からサポートします。
短期間での成績向上だけでなく、自己肯定感の回復と学習習慣の定着を重視。

英語17点→70点、偏差値47→62などの実績があります。
葛西・西葛西・浦安エリアから多数来塾。

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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