“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
冬休み明け、成績が下がる子の共通点

「冬休みが終わってから、成績が下がった気がします」
毎年この時期、保護者の方から必ずといっていいほど寄せられる相談です。
努力をしていないわけではない。
むしろ、休み中もドリルや宿題に取り組んでいた。
それでも結果が出ない
実は、冬休み明けに成績が下がる子どもたちには、いくつかのはっきりした共通点があります。
そしてそれは、本人の「やる気不足」や「怠け」ではありません。
共通点① 生活リズムが戻りきっていない
最も多い原因は、生活リズムの乱れです。
冬休み中は、
・寝る時間が遅くなる
・起きる時間が日によって違う
・朝に頭を使う機会が減る
こうした状態が続きます。
すると、学校が再開しても脳が「本調子」に戻るまでに時間がかかります。
授業を聞いていても、
「分かっているはずなのに頭に入らない」
「集中が続かない」
という状態が起こりやすくなります。
これは能力の問題ではなく、ウォーミングアップ不足です。
共通点② 「覚えたつもり」で終わっている
冬休み中の学習で多いのが、「一度やったから大丈夫」という思い込みです。
特に、
・英単語
・計算手順
・公式や文法
これらは使って初めて定着します。
見直しただけ、読んだだけでは、実はかなりの部分が抜け落ちています。
冬休み明けのテストで点が取れない子ほど、
「やったのに…」と言います。
しかし実際には、思い出す練習が足りていないことがほとんどです。
共通点③ 難しい内容から入ってしまう
真面目な子ほど陥りやすい落とし穴があります。
それは、「遅れを取り戻そう」として、いきなり難しい問題に取り組んでしまうことです。
結果として、
・解けない
・時間がかかる
・自信をなくす
という悪循環に入ります。
脳は「できた」という感覚がないと、次の学習に向かいません。
冬休み明けに必要なのは、挑戦ではなく、回復です。
共通点④ 「勉強モード」への切り替えができていない
冬休み中、子どもたちは「休みモードの頭」で生活しています。
そこから急に「平常授業+テスト」に切り替わるのは、大人が思う以上に負担が大きい。
成績が下がる子は、能力が足りないのではなく、切り替えの時間が足りないだけなのです。
では、どうすればいいのか
対策は、実はとてもシンプルです。
1つ目は、簡単な問題から始めること。
「これならできる」という感覚を、まず取り戻します。
2つ目は、短時間・高頻度。
30分を毎日より、10分を1日2回の方が効果的な場合もあります。
3つ目は、結果よりプロセスを見ること。
点数ではなく、「戻ってきているか」を確認します。
冬休み明けは「下がっていい時期」
最後に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
冬休み明けは、一時的に成績が下がっても不思議ではない時期です。
むしろ大切なのは、
・ここで立て直せるか
・成功体験を積み直せるか
その後の伸びは、ここで決まります。
子どもは、少しの「できた」で驚くほど立ち直ります。
焦らせるより、戻す。
詰め込むより、整える。
それが、冬休み明けに一番必要なサポートです。
葛西の塾ならステップアップ塾Besq



