「覚えるのが遅い=頭が悪い」は誤解です|結晶記憶が強い子の特徴

仁田楓翔

仁田楓翔

結晶記憶は、裏切らない ――「覚えるのが遅い子」が伸び続ける


「うちの子、覚えるのが遅くて……」
保護者の方から、よく聞く言葉です。
テスト前に一生懸命やっているのに結果が出ない。
周りの子はすぐ覚えるのに、同じ説明を何度も必要とする。

そんな様子を見ると、不安になりますよね。
ですが実は、“覚えるのが遅い=伸びない”ではありません。

そこには「結晶記憶」という、大きな誤解されがちな力が関係しています。

結晶記憶とは何か


心理学では、知能を大きく二つに分けて考えます。
流動性知能
 → ひらめき、処理スピード、瞬発力

結晶性知能
 → 積み重ねた知識、経験、理解の深さ

結晶記憶とは、時間をかけて「理解しながら」積み上げられた記憶です。

丸暗記のように一時的に覚えて、すぐ消えるものではありません。

一度身につくと、簡単には崩れない。
これが結晶記憶の最大の特徴です。

成績が安定しない子に起きていること


「覚えが早い子」は、流動性知能が強いことが多いです。
説明を一度聞いただけで理解し、テストでも点が取れる。
しかし、その分理解が浅いまま進んでしまうことも少なくありません。


一方で、覚えるのに時間がかかる子は、
・一つひとつ確認する
・納得できるまで止まる
・意味が分からないと進めない
このプロセスを自然に踏みます。

つまり、結晶記憶型の学習をしているのです。

結晶記憶の子が本領を発揮する瞬間


結晶記憶は、短距離走では目立ちません。
でも、距離が伸びるほど強くなります。

中学後半
高校内容
応用・記述問題

ここで「理解して積み上げてきた子」が一気に伸びます。

よくあるのが、
中1・中2では平均
中3後半で急に成績が安定する
このタイプです。
これは才能ではありません。
記憶の質の違いです。

問題は「教え方」にある


結晶記憶型の子に、スピード重視・量重視の学習をさせるとどうなるか。

分からないまま進む
成功体験が積めない
「自分はできない」と思い込む
本来、伸び続けるはずの力が途中で折れてしまうのです。

必要なのは、
分かるところまで戻る
できる量で区切る
「できた」で終わらせる

つまり、成功体験を前提にした設計です。

結晶記憶は、裏切らない


結晶記憶には、裏切りがありません。
一度分かったことは残る
忘れても、思い出すのが早い
学年が上がるほど有利になる

「今すぐ点を取らせること」よりも
結晶記憶を育てる学習を大切にすることも一つの手です。

時間はかかる。でも、確実に伸びる。

もし今、
「頑張っているのに結果が出ない」
「成長がゆっくりで不安になる」
そんな状況にあるなら、焦らせる必要はありません。
大切なのは、その子の記憶のタイプに合った学習設計です。

ステップアップ塾BesQでは、スピードや量を押しつけるのではなく、一人ひとりの理解の深さに合わせて「必ずできる成功ライン」から学習を組み立てています。

結果として、時間はかかっても、成績が安定し、自信をもって学べる子が増えています。

「うちの子は、どのタイプだろう?」
そう感じた方は、一度、学習の組み立て方を見直してみてもいいかもしれません。


葛西の塾ならステップアップ塾BesQ

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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