“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「努力しているのに結果が出ない」その裏で起きていること
テスト前は机に向かっている。
宿題にも時間をかけている。
それでも点数が伸びない。
実は、発達特性のある子にとって学習は集中・記憶・処理の負荷が非常に高い作業です。
周囲からは「頑張れていない」と見えても、頭の中では膨大なエネルギーを使いながら学習しています。
ここで問題となるのは能力不足ではなく、「一般的な学習方法と脳の特性が合っていない」ことです。
発達特性と学習の相性が引き起こす“報われない努力”
・話を聞きながら書くのが難しい
・一度に多くの指示を処理しづらい
・周囲の音や刺激に注意がそれる
・手順を保持できず途中で迷子になる
・理解はできていてもテストで再現できない
つまり、理解＝再現できる ではないのです。
努力しているのに結果に繋がりにくい理由はここにあります。
失敗が積み重なると自己肯定感は静かに削られる
成果が見えず注意ばかり受けると、子どもは「やってもできない」という自己イメージを持ちやすくなります。
・やる前から諦める
・新しい課題を避ける
・挑戦に不安を感じる
・表情が曇る、反抗・無気力
・うつ状態や不登校に繋がることも
加えて、親や先生から叱責される経験が重なると状況はさらに深刻になります。
叱られると一時的に行動は変わることがありますが、
「失敗＝怒られる」の学習が起こると 挑戦そのものがリスクとして脳に刻まれます。
これにより子どもは失敗を避けようとし、学習意欲は低下。
成功体験より失敗体験が蓄積されるほど自己肯定感は下がり、やがて努力をやめる・自分を責める・心が折れるといった二次的な問題に発展します。
これはいわゆる二次障害で、「本人の性格」ではなく 環境と経験が作る結果です。
救い方は“頑張らせる”ではなく“できる仕組み”をつくること
子どもを支援する上で大切なのは、成功体験を積み上げる設計です。
支援のポイントは次の4つです
・タスクを細分化し、達成感を得やすくする
・視覚化で情報処理を助ける
・思い出す機会を増やし、再現性を育てる
・できた事実を言語化し、成功の実感として残す
こうした工夫は、子どもが「できた」と感じる回数を増やします。
成功は意欲につながり、意欲は行動を生み、その行動が学力の向上に近づいていく。
心理学ではこの考え方を「自己効力感のループ」と呼び、多くの研究が効果が期待できる支援の一つとして支持しています。
ただし、子どもの性格や経験により反応は異なります。
すぐに変化が出る場合もあれば、時間をかけて芽が出る場合もある。
大切なのは、焦らず、その子に合うペースで積み重ねることです。
だからBesqは「学習のやり方」から設計する塾
葛西のステップアップ塾Besqでは発達特性・学習心理の理解を前提に忘れる前提の学習サイクルと成功体験が積み重なるステップ設計を導入しています。
・小テストによるアウトプット習慣
・ミスを責めないリカバリー型指導
・できたことを可視化し、自信に変える
・負荷調整とペース設計で挫折させない
学習の本質は「内容」ではなく「設計」
環境が変われば、子どもは伸びていきます。
勉強が苦手なのではなく、まだ合う学び方に出会っていないだけかもしれません。
努力が報われる設計が整ったとき、子どもは驚くほど前に進み始めます。
葛西で学習・発達特性に課題を感じる保護者様へ。
Besqは、お子さまの「できた」を増やす伴走をします。
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