『同じ説明で分かるはず』が危険な理由 ——発達特性で理解の順番は変わる

仁田楓翔

仁田楓翔

BesQ代表 仁田楓翔

この前も説明したのに、またつまずいている…

「簡単なはずの問題なのに、どうして?」

そう感じたことのある保護者の方は、多いのではないでしょうか。

でも、ここには一つ知っておいてほしい真実があります。

子どもは “同じ説明” では伸びません。
なぜなら、理解しやすい“順番”が一人ひとり違うからです。

「特性」によって“入り口”が違う


ASD・ADHD・グレーゾーン、あるいは特性名がついていなくても、
子どもたちはそれぞれ違う脳のクセを持っています。

・順番が前後すると混乱する子
・視覚情報が多すぎると処理できない子
・まず全体像を知ると理解が進む子
・逆に、一つずつ小さく進める方が合う子

これは性格の問題でも、やる気の問題でもありません。

その子の認知特性が違うから、理解の“入り口”が違うだけ。

「普通の塾」で苦しむのは、この“順番”が揃えられているから


一般的な指導は、
同じ教材
同じ説明
同じ手順
で進みます。

もちろん、悪いことではありません。

しかし、その順番がその子に合っていなければ、一気に理解が止まってしまうこともあります。

ノートが追いつかない
文章題が読めない
ケアレスミスが増える

こうした“表に出てくる困りごと”の裏側には、
ほとんどの場合「順番が合っていない」だけということも多いのです。

Besqが行っていることの1つは「学習の順番を組み替える」指導


ステップアップ塾Besqでは、児童発達支援の専門知識を持つ講師が、
その子の理解のしかたを観察しながら授業を進めています。

そして授業中に、
その子が一番負荷が少ない順番へとステップを組み替えます。

たとえば
・公式を先に見た方が落ち着く子
・具体例を先にやった方が頭に入る子
・まず図を描いて理解する子

これらを、その場で調整していくのです。

順番が合えば、子どもは驚くほど伸びる


「できない子」なんて、本当はいません。

ただ、合わない順番で説明されているだけかもしれません。

子どもの理解しやすい順に“道順”をつくれば、
表情は変わり、自信が芽生え、
「わかった!」「できた!」が自然と増えていきます。

そしてその成功体験が、次の行動につながる“やる気の根っこ”になるのです。

子どもは、一人として同じではありません


だからこそ、Besqは怒らず、比べず、その子の脳に合った順番をつくる
というスタイルを大切にしています。

発達特性の有無ではなく、“その子の理解のしかた”に合わせる。

それが、子どもを苦しませずに伸ばす、Besqの教育の根底にある考え方です。

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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