「“勉強前に眠くなる”のは脳の防衛反応だった?」― テスト前に眠気が来る本当の理由と、“安心”が学習効率を変えるという話 ―

仁田楓翔

仁田楓翔

「よし、勉強するぞ!」と机に向かった途端、なぜか眠くなる。

あるいは、テスト勉強の大事なときに限って、集中力がもたない

こうした現象に、心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

実はこれ、「やる気がない」わけではありません。

脳の“ある働き”によって起こる、ごく自然な防衛反応なのです。

緊張と眠気をつかさどる「扁桃体」のしくみ


脳には、「扁桃体」という部位があります。

ここは、ストレスや不安・恐怖といった“危機を察知するセンサー”の役割を持っています。

テスト前のようなプレッシャーがかかる場面では、扁桃体が活性化し、交感神経が優位になります。

しかし、これが過度になると、脳は過剰な緊張をやわらげるために、逆に副交感神経を刺激し、体を「強制的に休ませる」ような反応を引き起こします。

つまり
勉強前に眠くなるのは、脳が“危機”と判断し、身を守ろうとしている証拠。

「安心」が集中力と記憶力を最大化する


逆に言えば、脳が安心しているときこそ、最も学習効率が高まります。

これは、記憶や思考を司る「前頭前野」の働きが活性化するためです。
実際、私が運営する塾では、

ミスしても怒られない

自分のペースで進められる

小さな成功を繰り返せる

こうした“安心ベースの教育環境”をつくることで、
これまで「やる気がない」「集中できない」と言われていた子たちが、自ら学び、成績を伸ばしていく姿を何度も見てきました。

「眠い=悪」ではない。“脳の声”を聴くことからはじめよう


テスト前に眠くなる子を見て、「もっと頑張りなさい!」と叱ってしまうこと、ありませんか?

でも、その背後にあるのは、やる気のなさではなく、“不安”かもしれません。

脳にとって「安心」は、学習のスイッチを入れるための土台です。

だからこそ、勉強が苦手な子には、まず安心して学べる場所をつくってあげること。

それが、学習効果を上げ、未来につながる第一歩になるのです。

葛西の塾ならステップアップ塾Besq

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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