“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
脳科学が教える、子どもの“やる気”を伸ばす褒め方とは?
「褒めるのは大事」と言われますが、実際には 褒めすぎ が逆効果になることもあります。
では、どこまでが「効果的な褒め方」で、どこからが「甘やかし」になるのでしょうか?
その答えを、脳科学の観点から見ていきましょう。
ドーパミン報酬系とは何か
私たちの脳は、うれしいことや達成を感じたときに「ドーパミン」という神経伝達物質を分泌します。
このドーパミンは、「報酬予測誤差」という仕組みで働きます。
つまり
「思ったよりうまくいった!」という驚きがあるほど、脳は快感を感じ、またその行動を繰り返そうとする。
これがいわゆる“報酬系”の正体です。
たとえば、テストで偶然いい点を取った子が「やった!」と感じるのは、このドーパミンが出ている状態。
脳にとって「快の刺激」となり、もう一度その快感を得たくなるため、“一時的なやる気”が生まれます。
しかし、ドーパミンは短期的な動機づけにすぎません。
“ご褒美”や“期待される承認”がないと動けない状態をつくってしまうのです。
一方、「自己効力感」は脳の構造を変える
心理学者バンデューラが提唱した「自己効力感」とは、「自分ならできる」という感覚。
この感覚が強い人ほど、失敗しても立ち直り、継続的に努力できます。
実はこの「自己効力感」を育てることで、前頭前野(思考・判断・抑制を司る部分)が活性化し、感情や行動をコントロールしやすくなることが分かっています。
つまり、“褒めて一瞬やる気”ではなく、“信じて行動を育てる”ことが、脳の成長を促すのです。
BesQの教育哲学:「努力より自信を育てる」
子どもが自ら動けるようになるのは、
「努力を強いられたとき」ではなく、
「自分を信じられたとき」です。
脳科学的にも、自己効力感が高い子はドーパミン報酬系を安定的に働かせ、“内発的動機づけ”が持続しやすいことが分かっています。
つまり、「努力する力」は“努力の仕方”よりも、“自分を信じる力”によって支えられているのです。
BesQの授業では、この「信じる力=自己効力感」を育てることを最優先にしています。
だからこそ、子どもたちは「勉強が嫌い」から「自分でもできる」に変わっていくのです。
まとめ
「褒める」はドーパミンを出して短期的なやる気を作る。
「信じて任せる」は自己効力感を育て、長期的な自信を作る。
BesQは“努力より自信”を育てる教育で、脳科学的にも最も効率的な学びの循環をデザインしている。
オンライン家庭教師BesQでは、
発達特性や不登校のお子さまにも対応した「個別最適の学び」を提供しています。
勉強が苦手でも大丈夫。
「自分を信じられる学び」から、すべては始まります。
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