“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「塾に行かずに合格できますか?」という問いに、私は「条件が整えば、可能です」とお答えします。
しかしこの“条件”こそが、学力そのもの以上に難しいハードルなのです。
明確な戦略設計:情報の取捨選択と到達スケジュール
現代の教育環境は、教科書・参考書・YouTube・AI学習アプリなど、学習手段が飽和しています。
しかし、塾が果たしているのは「情報の提供」ではなく「学習戦略の設計と調整」です。
志望校の出題傾向から逆算した学習順序
各単元における理解の深さを見極めた課題の選定
それに基づいた中長期的な進行管理
これらは、単に教材を集めて自習するだけでは得られません。
特に偏差値50〜60前後の生徒では、戦略の誤りがそのまま合否に直結することも多く見られます。
学習習慣の自立性とモニタリング体制
塾に頼らず合格を目指すには、毎日の学習を他律から自律に切り替える能力が求められます。
しかし現実には、多くの中高生が
「わからない問題の放置」
「非効率な復習」
「タスク優先順位の錯誤」によって、勉強時間があっても成果に繋がらないという状態に陥っています。
この時必要なのが、保護者や信頼できる大人による定期的なモニタリング=学習状況の“外部評価”です。
週1でも良いので、到達度や取り組みの質を言語化・見える化する支援が欠かせません。
モチベーションの内発化と感情調整
「やらされている学習」から「自分の目標に向けた学習」へと転換できるか。
これは受験成功の根幹にかかわります。
内発的動機づけは、教科内容よりも自己効力感(できそう)と自己決定感(選んでいる)によって育ちます。
塾の役割は、課題に向き合うプロセスで得られる「小さな成功体験」を積ませること。
塾に通わない場合は、それを家庭内でどこまで補えるかが鍵となります。
また、感情の自己調整力(不安や怠惰に飲み込まれないスキル)も重要であり、これは学力支援とは別の、心理的な支援体制が必要となります。
学ぶとは、環境と意志の掛け算
受験に向けて最も必要なのは、教材ではなく「戦略・習慣・支援」です。
塾に行かず合格するには、その3つを家庭や本人が主体的に構築できるかどうかにかかっています。
逆に言えば、それができない状態で塾に通っても、成果は限定的です。
ステップアップ塾BesQでは、
塾に通うかどうかではなく
「どう学ぶか」「どう支えるか」
を共に考えることを大切にしています。
葛西の塾ならステップアップ塾Besq
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静かな教室で、一人ひとりの「できる」を引き出します。
少人数制の学習塾、ステップアップ塾BesQ。



