「参考書は一冊でいい」──“買って満足”の心理と、学びが続く子の習慣

仁田楓翔

仁田楓翔

「買って満足」していませんか?


「参考書はたくさん買ったのに、どれも途中で終わっている」

これは、私が教育現場で最もよく耳にする悩みの一つです。

最近の子どもたちは、SNSや書店のランキングで“良さそうな教材”を次々と手に取ります。

ところが、最初の数ページで止まり、気づけば別の参考書を開いている。

まるで“参考書コレクター”のようになってしまうのです。

この現象は決して珍しくありません。

むしろ、現代の情報過多社会では自然な流れとも言えます。

しかし、その裏には脳の仕組みが深く関係しています。

「買った瞬間」に満足する脳の錯覚


脳科学的に、人間は新しいものを手に入れるとドーパミンという神経伝達物質を放出します。

これは「快感」や「達成感」を生む物質であり、本来は目標を達成したときに出るものです。

しかし参考書の場合、“買った瞬間”にこのドーパミンが出てしまうのです。

つまり脳が、「もう勉強した気になっている」

この状態を心理学では擬似達成と呼びます。

この錯覚を繰り返すうちに、

“本当にやる前に満足する脳”ができあがってしまいます。

本当に成果を出す子の共通点


一方で、確実に成績を伸ばす子どもたちには共通点があります。

それは、「一冊を極める」という姿勢です。

たとえ平凡な教材であっても、1冊を3回・4回と反復する。

同じ問題を繰り返す中で、脳が「これは重要だ」と判断し、情報を長期記憶として定着させていきます。

学習とは「量」ではなく「反復の質」

そして「自分にもできた」という成功体験の連続こそが、やる気を再点火させる最良の燃料になります。

BesQ式「ノルマ達成型」学習の仕組み


ステップアップ塾BesQでは、
学力だけでなく性格・集中力の傾向を分析し、
専任講師が“最適な一冊”を選定します。

そこからは明確なステップ設計です。

暗記 → 演習 → 小テスト → 定着

この流れを“ノルマ達成型”として仕組み化しています。

授業はダラダラ続けず、「終わりが見える設計」

ノルマを達成すれば「できた!」という快感が残り、自然に次の課題に取り組めるようになります。

「一冊をやり切る勇気」が学びを変える


教育の世界では、“教材を増やすこと”が良い指導だと誤解されがちです。

しかし、本当に大切なのは“やり切る経験”です。

一冊を信じてやり抜いた子は、自分に自信がつきます。

この「自己効力感」こそが、やる気を生み出す原点です。

BesQでは、その“自信の循環”を生み出すことを目指しています。

もしお子さまが勉強に迷っているなら、
まずは一冊を選び、何度も繰り返してみてください。

学びの喜びは、“できるようになった瞬間”に必ず訪れます。


葛西の塾ならステップアップ塾Besq

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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