勉強が苦手な子ほど「効率」を求めるのは大間違い

仁田楓翔

仁田楓翔

型破りは“型”を身につけてから


「どうすれば効率よく勉強できますか?」

英語や数学が苦手な生徒ほど、こうした質問をしてきます。

しかし、基礎がないまま“効率”を追い求めるのは、砂上の楼閣。

そもそも型がない状態で型破りを狙うのは、「型なし」で終わるだけなのです。


「効率=近道」ではない


効率的な学習とは、基礎を反復し、自分の中で整理できて初めて意味を持つものです。

たとえば英語なら、単語力がなければ長文を速く読む方法を学んでも意味がありません。

数学でも、公式を理解せずにテクニックだけを覚えても応用はできません。

「効率」という言葉を、努力を減らす魔法のように勘違いしてしまうと、
かえって時間を失う結果になってしまいます。


型破りは型を身につけてから


スポーツでも芸術でも、まずは基本動作を繰り返し体に覚えさせます。

勉強も同じで、型(基礎)を作ってから初めて“型破り”が生きるのです。

・単語や計算を毎日コツコツ覚える
・同じ問題を繰り返し解く

これらは一見「非効率」に見えますが、
土台を作るための必須ステップです。

ステップアップ塾Besqの実例


ステップアップ塾Besqでも、基礎練習を嫌がっていた生徒が、
「型」を身につけてから一気に成績を伸ばすケースが多くあります。

計算や語彙の反復練習を続け、
2か月で英語のテスト40点台から80点台へ伸ばした生徒もいます。

近道を探さず、基礎を積み上げた結果です。


保護者へのメッセージ
お子さんが「効率」を求め始めたときこそ、
基礎に立ち返るサインかもしれません。

・今日の学習内容を声に出して説明させる
・単語や公式を毎日5分だけでも復習させる
・小さな成功を一緒に喜ぶ

こうした“遠回り”こそが、最終的に最短ルートになります。

勉強が苦手な子ほど、効率的に見える方法を探しがちです。

しかし、型破りは型ができてから。

基礎という「型」を固めることが、成績を伸ばす唯一の近道なのです。

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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