“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
子どもは日常の中で、ふとした疑問を口にします。
「なんで空は青いの?」「どうして氷は浮くの?」
こうした“なぜ?”は、学びの入り口そのものです。
しかし忙しい日々の中で、つい
「うーん、知らないな」
「自分で調べてみたら?」
と流してしまうことはありませんか?
これは、せっかくの好奇心を閉ざしてしまうきっかけになりかねません。
正解よりも大切な「一緒に考える時間」
大切なのは「正しい答え」をすぐ言えることではなく、一緒に考えるプロセスです。
知っていれば教える
わからなくても「じゃあ一緒に調べてみようか」と提案する
調べ方や情報の見つけ方を体験させる
この繰り返しが、子どもの探究心と自己解決力を育てます。
親は“先生”ではなく、探検の相棒でいいのです。
忙しくてもできる「5分共探プロトコル」
1分:疑問を短く書き出す
2分:検索ワードを一緒に3つ考える
1分:信頼できる説明を1つ読む
1分:今日わかったことを一言メモにする
こうしてできた「探究メモ」は冷蔵庫などに貼っておくと、家族の会話が広がります。
この夏の“なぜ?”例:なぜ今年はこんなに暑いのか?
今年の猛暑には、いくつかの要因が重なっています。
わかりやすく喩えると
羽毛布団(温室効果ガス):熱が外へ逃げにくい
鍋のフタ(強い高気圧):空気を押し込み熱をこもらせる
黒いフライパン(都市のアスファルト):日中の熱を吸収して夜まで放出
サウナ(湿度):汗が蒸発せず体感温度が上がる
この“毛布+フタ+フライパン+蒸気”の四重奏で、今年は一段と暑く感じられるのです。
こうした身近な喩えは、子どもの理解を深める絶好の教材になります。
親子で「なぜ?」を楽しむ夏に
「わからない」で終わらせず、「一緒にやってみよう」で始める。
その態度は、子どもにとって最高の学びのモデルです。
この夏は、日常の“なぜ?”をきっかけに、未来の探究力を育ててみませんか?



