“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「教えなくても、子どもは学ぶ」
これは私の教室で日々目にする、そして最近ますます確信を深めている事実です。
幼児教育の現場では今、「非認知能力」の育成が重視されています。
ハーバード大学の研究(Tough, 2013)でも、
自己制御力・好奇心・やり抜く力などの非認知能力が、
将来の学力や社会的成功において極めて重要であることが示されています。
こうした力を育てるには、「できた!」という小さな成功体験の積み重ねと、
自発的な探究行動が不可欠です。
しかし、これは決して教科書で「教える」ことでは育ちません。
むしろ、子ども自身が“なぜ?”を感じ、“どうなるだろう”と手を動かすことで育つ力なのです。
私たちBesQでは、「がんばらせないけど、伸びる」教育を実践しています。
その理念と深く共鳴する教材に、最近出会いました。
それが、非言語AIロボット『クミータ』です。
クミータは、言葉を使わずにカード操作だけで動作をプログラムできるロボット教材。
子どもたちは、試行錯誤しながら「動き」と「原因」のつながりを発見していきます。
実際に教室で観察していると、「正解を教えられる前に、自分の手で何かを見つけたとき」こそ、最も集中して学んでいることに気づかされます。
これは、米国MITのスクラッチ開発チームによる研究(Resnick, 2017)でも、
「子どもが意味あるコンテキストで繰り返し試すことで創造性と論理的思考力が高まる」と指摘されています。
クミータにはまさにその仕組みがあります。
言葉がまだ発達しきっていない幼児期だからこそ、「感じる」「動かす」「考える」学びが活きてくるのです。
BesQでは、クミータを教室での探究プログラムに取り入れるとともに、ご家庭でも活用いただけるよう販売のご案内も行っています。
「学びは教えるものではなく、引き出すもの」
そんなBesQの理念に共感いただける方は、ぜひ下記の特設ページをご覧ください。
【クミータ紹介ページはこちら】
参考文献
Tough, P. (2013). How Children Succeed: Grit, Curiosity, and the Hidden Power of Character. Mariner Books.
Resnick, M. (2017). Lifelong Kindergarten: Cultivating Creativity through Projects, Passion, Peers, and Play. MIT Press.



