“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「思考力を鍛えたい」
「記憶に残る学習をしたい」
そう思うなら、“自分の視点を意識的に変える習慣”を持つことが、最も効果的です。
「記憶力」=「自分の中で再構成する力」
勉強で覚えることが苦手だという人は多いですが、
実は“記憶する力”とは、
ただ情報を詰め込む力ではありません。
「自分の頭で理解し、再構成できるか」
=つまり「自分の言葉で説明できる」レベルまで消化すること
これが、長期記憶に残る学習法の大原則です。
そのためには、複数の視点から物事を捉え直す癖が非常に重要です。
多視点思考は「思考の筋トレ」
たとえば、ニュースやSNSで「Aという意見が批判されている」とします。
あなた自身も「Aは良くない」と思っているときに、あえて問い直してみてください。
「もし、自分がAを擁護する立場だったら、どう主張するか?」
「Aの背後には、どんな立場や価値観があるか?」
「なぜAに共感する人が存在するのか?」
こうした視点の切り替えは、“考える力”そのもののトレーニングになります。
少数意見の立場で考えるトレーニング
少数派の立場に立ってみることは、思考の幅をぐっと広げてくれます。
自分の意見と反対側にある視点を理解することで、説得力のある主張ができるようになる
他者との対話やディスカッションでも、より柔軟に対応できる
“どちらの立場でも考えられる”ことが、自分の思考を強く深くしてくれる
これは単なる知識ではなく、“実践的な知性”を鍛える方法です。
「自分の頭で記憶する」ためには、自分の中で情報を咀嚼し、立場を変えて再構成する力が不可欠です。
日常の中で
「もし逆の立場だったら?」
「この少数意見にはどんな価値があるか?」
と考えてみるだけでも、
思考力・記憶力・理解力が総合的に磨かれていきます。
ぜひ今日から、「反対側の立場で考えてみる」トレーニングを始めてみてください。



