“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「社会のワークで立ち止まるのはやめましょう。」
これは少し意外に聞こえるかもしれません。でも、特に中学生や高校生の定期テスト対策では、これは非常に重要な“戦略”なのです。
社会科は「知識科目」である
社会の問題において、深く考えても正解にたどり着けない場面があります。
たとえば、
「鎌倉幕府を開いた人物は?」
「ベルサイユ条約が締結された年は?」
このような問題は“知っていれば即答、知らなければ永遠に分からない”ものです。
つまり、社会において「立ち止まる=覚えていない」ことを意味するのです。
立ち止まったら、すぐに答えを見る
「答えを見るのはズルだ」
「自力で解かないと意味がない」
このような指導が学校や塾ではよく行われています。
もちろん、自力で考える力も大切です。
ですが、社会科のワークや一問一答においては、別のアプローチが有効です。
「悩んでも解けない」問題に時間をかけるより、
一旦答えを見て、“覚える”作業に切り替えたほうがずっと効率的なのです。
真面目すぎる人ほど、成績が上がらない?
実は「すべての問題に丁寧に向き合おうとする子」ほど、時間をかけすぎて非効率になることがあります。
社会は「知識の積み上げゲー」です。
考え込むよりも、テンポよく反復して、「見た瞬間に答えが浮かぶ」状態を作ることが大切です。
社会が苦手な子ほど「正解を先に知る勇気」を持とう
まずは“できなかったら即答えを見る”
そして“すぐに覚える”
さらに“時間をおいてもう一度やってみる”
このサイクルこそ、社会を短期間で得点源に変える鍵です
社会科に必要なのは「覚えているかどうか」。
悩む時間は必要ありません。
「悩む=覚えていない」のです。
思い切って答えを見て、どんどん暗記していくほうが、
むしろ真面目な努力の“成果”が出やすくなるのです。
「社会のワークでは、立ち止まらない」。
これが、あなたの成績を一段上に引き上げる合言葉になるかもしれません。



