“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「教科書通り」はもう通用しない時代に
学生時代、私たちは「教科書に書いてあることが正解」として教わってきました。
しかし、社会に出てみると気づきます。“教科書の中身が絶対”という考え方は、現実社会では通用しないということに。
ビジネスも、政治も、科学も、日々変化し続けています。
昨日の「正解」が、今日には通用しないこともあります。
そんな変化の激しい時代に求められるのは、「自分で考えて、検証する力」です。
「疑うこと」は、学びのはじまり
たとえば、歴史の教科書を読むとき。
「なぜこの戦争が起きたのか?」
「本当にこの出来事は“善”だったのか?」
こうした問いを持つことで、私たちの思考は深まります。
学びとは、ただの暗記ではありません。
与えられた情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え、時には疑ってみること。
そのプロセスこそが、「知識を知恵に変える」鍵なのです。
暗記ゲームに陥った日本の教育
日本の教育現場では、「正しい答え」を早く出すことが重視されがちです。
入試やテストは、正か誤かの判断ばかり。
こうした仕組みでは、考える余白や多様な視点を育てるのは難しいでしょう。
しかし、今の社会で求められているのは、
「正解のない問いに向き合う力」
「変化に対応できる柔軟な思考力」です。
本当の学力は「自分で考え抜く力」
「先生がそう言っていたから」
「みんながそう思っているから」
ではなく、「自分はどう考えるか」を常に問い直す習慣こそが、これからの時代を生き抜く“本当の学力”です。
学校の教科書も、ニュース記事も、SNSの情報も
一度立ち止まって「本当かな?」と疑ってみる勇気を持ちましょう。
その一歩が、より深い学びと、未来を切り拓く力につながります。



