“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「繰り返し学習」に潜む落とし穴と、真のステップアップとは?
「繰り返し学習は大切」とよく言われます。
確かに、反復は記憶を強化するために欠かせないプロセスです。
しかし
「ただ同じことを繰り返すだけ」では、実は学習効果が頭打ちになることもあるのです。
なぜでしょうか?
それは、脳が“慣れ”てしまうからです。
「もうやったことがある」という事実に安心してしまい、本気で思い出そうとしなくなるのです。
この状態では、記憶の定着も思考の深化も起こりにくくなります。
では、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは「少しだけレベルアップさせること」です。
問題の条件を少し変えてみる
数値を変えた類題に取り組んでみる
覚えた知識を別の文脈で使ってみる
こうした「ちょっとの変化」が、脳に新たな刺激を与え、思考力と応用力を養う繰り返しへと進化させてくれます。
このように、繰り返し学習に“質の変化”を加えていくことで、
学びは「ただの反復」から、「真のステップアップ」へと変わっていくのです。
だからこそ、私たちはこう伝えたいのです。
“繰り返すなら、ちょっとだけ上へ。”



