反抗期っていつ終わるの?――不安な親に伝えたい3つのこと

仁田楓翔

仁田楓翔

反抗期とは何か?


「口ごたえする」
「親の言うことを聞かない」
「目を合わせない」

これらはすべて、反抗期の典型的なサインです。

反抗期とは、子どもが自立に向けて“親離れ”を始める時期に起こる、心と行動の変化です。

小学生高学年〜中学生にかけて多く見られ、
早い子では小3頃から始まることもあります。
「今まで素直だった子が急に反発する」ことで、親は戸惑い、焦り、時に怒りすら覚えるかもしれません。

なぜ反抗期が起きるのか?


反抗期は、脳と心の“成長痛”とも言えます。

自我の確立
 子どもは「自分は自分」という意識を持ち始め、自分の考えを持ち、親の価値観と距離を取りたくなります。

思春期によるホルモンの影響
 感情の浮き沈みが激しくなり、ストレスに対する耐性も低下します。


家庭=最も安全な場所であることの証拠
 子どもは「甘えられる場所」でだけ、本音や怒りをぶつけます。つまり、反抗できるのは“信頼している証”でもあるのです。

親はどう対応すればいいのか?


反抗期は「戦うべき時期」ではなく、“親としての姿勢”が試される時期です。

① 感情でぶつからない
反抗されたとき、親が怒鳴ってしまうと“ただのケンカ”になってしまいます。
大切なのは、感情ではなく“関係性”を守る姿勢です。

「どうしてそんな言い方をするの?」ではなく
「何かあったのかな?」
「困ってることある?」と“翻訳”する気持ちで。


② ルールは明確に、でも心はゆるく
自由を求める時期でも、「完全に放任」は逆効果。
門限・スマホ・勉強など、“守るべき枠”はあってOK。
でもそれを「ルールだから守れ」ではなく「一緒に納得できる形にしていこう」という対話がカギです。

③ 反抗期は“卒業”する
この時期に「この人は味方だ」と思える大人が近くにいるかどうかが、
子どもが将来、人間関係を築く上での土台になります。

反抗期を経た子どもは、やがて不思議なほど素直になり、「親の言っていたことがわかるようになった」と言う日が来るかもしれません。

反抗期は「離れていくこと」ではなく、「自分で立とうとすること」
子どもがあなたに反発しているとき、
それは「離れたいから」ではなく、「自分で立ちたいから」。

だからこそ、親は“支配者”でも“裁判官”でもなく、
いつでも戻れる“港”であり続けてください。

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仁田楓翔
専門家

仁田楓翔(塾講師)

BesQ

自己肯定感を育て、子どもが自ら学び始める仕組みをつくる教育。小さな成功体験を丁寧に積み重ねることで、「できない」から「できた」に変わる瞬間を設計し、やる気に頼らず成績と意欲を同時に伸ばします。

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