“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
中学生の「覚えてもすぐ忘れる…」を解決するコツ
中学生の勉強でよく聞く悩みが、
「覚えたはずなのにテストになると出てこない」
「一問一答はできるけど、応用になると手が止まる」
というもの。
これは、“バラバラに覚えている”ことが原因かもしれません。
そこでおすすめなのが
雪だるま式記憶術(ゆきだるましききおくじゅつ)です。
雪だるま式記憶術とは?
名前の通り、雪だるまが転がるように記憶を広げていく方法です。
まず「核」となる一つの重要ポイントをしっかり覚える。
そこから、その周辺にある関連知識をくっつけていく。
そうすると、記憶が点ではなく「まとまり」として残るので、
1つを思い出すだけで、複数の情報が一気に浮かぶようになります。
たとえば歴史の勉強なら?
「徳川家康」というキーワードを核にした場合、
関ヶ原の戦い(1600年)
江戸幕府の成立(1603年)
武家諸法度、参勤交代
江戸時代の始まり、鎖国体制 etc...
このように、1つの人物から周囲の出来事が“つながる”ように覚えられるのです。
なぜ雪だるま式が効果的なのか?
脳は「関連付け」で覚えると忘れにくい
テストで出題されるのは“関連知識”や“背景”
理解の幅が広がり、応用問題にも強くなる
つまり、ただ丸暗記するよりも「長く」「深く」記憶に残ります。
どうやって実践すればいい?
教科書やワークで「核になる情報(太字・見出し語)」をまず確認
それに関係する出来事・人・背景を“線でつなぐ”ように覚える
そのまとまりを「一つのまとまった話」として何度か復習
中学生にも、保護者にも伝えたいこと
記憶は「質より量」ではなく、「つながりが大事」です。
暗記は孤立した知識を詰め込むことではなく、意味のあるネットワークを作る作業。
保護者の方も、「どこが大事?」ではなく、
「それと関係あることって何?」と聞いてあげると、お子さんの記憶がぐんと定着します。



