“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「この前の旅行、なぜか全部覚えてるんです」
「初めての発表会のことだけ、今でも鮮明に…」
こんな経験、ありませんか?
人間の脳は“初めての体験”と出会ったとき、記憶力が一気に高まる性質を持っています。
なぜ「初めて」が記憶に残るのか?
脳には「扁桃体」という感情を司る部位があります。新しい刺激を受けたとき、この扁桃体が活性化し、「これは重要だ!」と判断された情報が記憶を司る「海馬」に優先的に保存されるのです。
これは心理学でも「フラッシュバルブ記憶」と呼ばれ、強い感情やインパクトとともに刻まれた記憶は、長期的に保存されやすくなります。
記憶したいことは“特別な体験”とセットで
たとえば、次のような工夫が学習に役立ちます。
英単語を暗記するとき、初めて訪れるカフェで覚える
重要な法則を学ぶ日に、特別な実験を取り入れる
自宅ではなく、非日常の図書館や公園で復習してみる
こうした「非日常体験」は、脳に“これは特別な記憶だ”と信号を送ります。
教育の現場でも活用できる
BesQの教室でも、初めての成功体験を重視しています。
たとえばステップアップ塾BesQでは、小さな「できた!」の瞬間を、日常と少し違う演出で記憶に残す工夫をしています。ユメトビ(午前クラス)でも、子どもたちにとっての“初めての安心できる学びの朝”が記憶の定着に貢献しています。
記憶力を高めるためには、やみくもに繰り返すだけでなく、「いつ」「どこで」「どんな気持ちで」覚えたかが鍵になります。
学びたい内容があるなら、それに「初めて」のエッセンスを加えてみてください。記憶の扉は、驚くほど軽く開かれるはずです。
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