“できない”の裏側にある声を、聴ける大人でありたい― BesQ・代表仁田楓翔のコラム ―
「早く宿題やりなさい!」
「何度言えばわかるの?」
多くの保護者の方が、日々、子どもに対してこう声をかけているのではないでしょうか。
ですが実は、この「勉強しなさい」という言葉――言えば言うほど“やる気”を奪ってしまうことがあります。
「勉強しなさい」は“命令”である
「勉強しなさい」という言葉の構造は、心理学的にいうと「外的コントロール」=命令です。
これは、相手の自由意志や選択を奪ってしまうため、
人は無意識のうちに「反発」や「無気力」という形で抵抗しようとします。
子どもも例外ではなく、「やろうと思っていたのに言われて嫌になった」
「言われると、やる気がなくなる」と感じてしまうのです。
脳は“強制”に弱い
脳科学の研究でも、「やらされ感」が強い状況では、報酬系(やる気や快感を司るドーパミン分泌)が抑制されることが分かっています。
つまり、「やらされる勉強」=「苦痛」になってしまうのです。
これでは、本来ポジティブなはずの学びが、ストレスの原因になってしまいます。
「やる気」は“自分で選んだ感覚”から生まれる
逆に、やる気が自然に湧いてくる時とは、どんな時でしょうか?
・自分から「やってみたい」と思ったとき
・「ちょっとできそう」と感じたとき
・結果が出て「楽しい」と感じたとき
つまり、「選べる」「挑戦できる」「結果が得られる」という自己決定感と成功体験の積み重ねが、やる気の源泉なのです。
BesQが目指すのは「やる気が育つ学び場」
私が運営する「ステップアップ塾BesQ」では、
「言われてやる」のではなく、「自分で決めて進む」ためのノルマ設計を行っています。
一人ひとりの習熟度に合わせて“できるまでやる”仕組みによって、
「できた!」の体験を繰り返し、自信とやる気が育つ――
これが、学力向上の根本にあると信じているからです。
親の声かけも“環境の一部”
子どもは環境の中で育ちます。
そして、家庭という環境の中で、親の言葉はとても大きな影響力を持っています。
だからこそ、命令よりも「問いかけ」や「応援」に変えるだけで、
子どもの反応は驚くほど変わります。
「勉強しなさい」ではなく、
「今やるならどこからやろうか?」「昨日より進んだね」と、
一歩引いて関わってみてください。
きっと、“やらされる”勉強から、“動き出したくなる”勉強へと変わっていきます。
ステップアップ塾BesQ(葛西駅 徒歩3分)
小・中学生対象/個別ノルマ達成型学習
詳細はこちら ステップアップ塾Besq



