表側抜歯治療30代女性 ワイヤー装着後1年経過
こんにちは。東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
北海道の学会も無事に終わり、顎変形症の手術などが重なり、なかなかコラムを更新することができませんでした。
日々の診療日記や治療日記に関しては、当方のブログ
「プロ先生の歯列矯正日記」にも更新しておりますので、お時間のある方はみてください。どうぞよろしくお願いします。
さて、以前から総入れ歯の人よりも自分の歯で生活している人のほうが、長生きをするといわれているのは御存じでしょうか?
理由は簡単に申し上げると、自分の歯なら何でも食べることができますから、食生活の部分のちがいがあること。
プラス、咬むことが脳を刺激するとも言われております。
他には、咀嚼とはリズミカルな運動ですので、パターンジェネレータが脳のリズムを構築しております。
そういう意味では、8020運動の意味も理解していただけると思います。
本日は、ちょっとびっくりしたニュースを知りました。
なんと、
咀嚼トレーニングをおこなうことによって、不正な歯並びが自然に改善することが証明されたのです!
すべての症例が自然に改善されるわけではないのですが、叢生といわれている前歯のガタガタに関しては効果があることが証明されました。
理由は
噛むことにより、奥歯の傾きが変化してくるのです。
つまり、奥歯が外側に広がってくるのです。
方法は簡単です。
ある程度のかみごたえのあるガムを習慣的に朝と晩の2回
たった10分間の咀嚼トレーニングをおこなうだけです。
6か月ほど継続することで、効果が数字として表れてきます。
ここで大切なことが1点あります。
トレーニングを開始するタイミングです
乳歯と永久歯が混合している歯列の時期に開始しないと
あまり効果がないそうです。
したがって、すべての歯が永久歯列に生え変わってしまってから訓練をスタートしても手遅れということです。
最近は糖分の入っていないキシリトールガムなどもあります。
さっそく今日からガムトレーニングスタートしましょう。